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平成25年度 秋 基本情報技術者試験 【問3】(その1)

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こんばんは、ブログの3男、佐藤です。昨日・今日と学園祭でした。本日は雨の中の開催となってしまいましたが、そんな中お越しになられた方々、本当にありがとうございました。学生もそれなりに頑張っていたと思います。そんな学生たちも明日・明後日は代休などでお休みです。開ければ授業がようやく、まともに再開というところになります。

さて、先月後半に行われた国家試験、なんとも出題傾向がマニアックだったりしますね。IPv6やDH法とかですよ。私はあまり国家試験寄りの授業を持つものではないのですが、こういうネタは好きなので、さくっと解いてみましょうか。

問題自体は公開されている過去問をごらんください。今回は問3の設問1です。

問3はIPv6の基本的なところと6to4という技術の話で、現在のインターネットで使われているIPv4ネットワーク上にIPv6ネットワークのデータを流し込める技術です。あくまで以降技術であり、恒久的に使われるものではありません。

では設問1、空欄aに該当する数字がほしいという話です。IPv6は128bitの値であり、もしこの値は全人口に割り当てたら一人あたりいくつか?という計算です。素直に計算しようとすると、(2^128/70×10^8)という計算になります。先ほどの計算を素直に計算すれば、Google計算機の力を借り)れば一瞬のお仕事です。が、これを手計算&暗算で行うのは難易度がそこそこ高いです。でもここは基本情報、電卓なしでも計算できるように、ちゃんとヒントが出ております。

  • 2^128は「約3.4×10^38」と読み替えをしてくれている
  • 70億は普通に「7×10^8」と読み替えられる

ということで、基数が揃って(10)しまいました。とても簡単ですね。指数の部分は、引き算になりますから10^(38-10)で10^30となります。3.4/7については、指数から一桁もらってきて、34/7としておきましょう(30→29もお忘れなく)。
ということで、「34/7 x 10^29」になりました。計算結果は4.9×10^29となり、が答えになりますね。これだけ使えるとなると、家にあるお米の一粒ごとにアドレスを割り当ててもなんの問題もありませんね。

続いて空欄b、6to4では、それがわかるように0x2002がプレフィックスとして使用されます。16進数なのでこの部分は16ビットです。その後に「続いてIPv4のグローバルアドレスをそのまま付けた」とあるので、IPv4の長さ分伸びたことになります。16+32で48ビット、それが答えです(ウ)。

設問1のラスト、空欄cは16進数変換をかませながらの演算となります。

  • 203.0.113.128というアドレスを強引に6to4に移すと、プレフィックスのみで計算すると2002:(203.0.113.128)::、あとはこれを16進数にしていきましょう
    • 203 → 0xcb
    • 0 → 0x00
    • 113 → 0x71
    • 128 → 0x80
  • ということで16進数にしてしまえば、2002:cb00:7180::となりました。

あれま、終わってしまいました。答えはですね。途中スルーした感じですが、16ビットごとに「:」で区切る件については、問題文中にあります。すすっと処理してください。

では次回は設問2を考えてみましょう。それでは明日も、祝日の代休をお過ごしくださいませ。

2013年(平成25年度)秋期の解説

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