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平成25年度 秋 基本情報技術者試験 【問2】

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ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。

今日は平成25年度秋期基本情報技術者試験午後問題、問2の解説です。問題は、IPAのサイトをご覧ください。

問2は、関係データベースの問題です。

設問1
繰返し項目の改善するということなので、空欄aには第1正規化(イ)が入ります。正規化をまとめておくと、

  • 第1正規化:繰り返し項目をなくす
  • 第2正規化:部分従属をなくす
  • 第3正規化:推移従属をなくす

です。
1シーズンでの試合数は、8チームの総当たり方式なので、8個の中から2個を選ぶ組み合わせになります。8個の中から2個を選ぶ組み合わせは、(8×7)÷2で28です。この28が、1シーズンで日程表に作成されるレコード件数になります。結果表には、1試合につき両チームのレコードが作成されるので、2倍の56レコード作成されます。空欄bにはイが入ります。

設問2
チームの勝点、総得点は、GROUP BYを用いてチームごとの勝点、得点の合計で求めます。GROUP BYを用いた場合、SELECT句には、グループ関数以外にはGROUP BYで指定した項目しか書くことができません。設問2のSELECT文は、

  • SELECT チーム表.チーム番号,チーム表.チーム名 (以下省略)

となっているので、GROUP BYには「チーム表.チーム番号」と「チーム表.チーム名」が必要です。また、「勝点の多いチームから降順に」「勝点が等しい場合は、総得点の降順に」表示するので、ORDER BYで表示順序を指定します。以上より、設問2はイです。

設問3
問題よりホームランを打った数の降順に表示するので、ORDER BY句で指定している「集計数」は選手ごとのホームラン数であることがわかります。従って、空欄d1にはホームラン数を求める式が入ります。図3をみると打席表には各打席での打者と打撃結果が格納されており、ホームラン数は打撃結果がホームランである行数となります。行数を求めるには、グループ関数COUNTを用います。解答群を見ると、COUNTはアだけです。正解はアになります。

設問4
選手がシーズン中に別シーズンに移籍した場合、集計にどのような影響が出るかという問題です。所属チーム番号を変更すると、新しいチームのチーム番号で集計されるので、各選手個人の成績は、移籍前の結果も新しいチームの集計として扱われてしまいます。例えば、チームごとのホームラン数は、移籍前のホームランも移籍後のチームのホームラン数に集計されます。空欄eには、エが入ります。
新しい選手番号を割り振ると、移籍前と移籍後で別々の選手として扱われ、シーズン通しての集計ができなくなります。例えば、選手ごとのホームラン数は、移籍前の選手番号の数と移籍後の選手番号の数、別々に集計されます。空欄fにはアが入ります。

この問題は関係データベース、SQLの問題ですが、余り深く考えず、常識的な判断で解く方が良いと思います。

2013年(平成25年度)秋期の解説

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