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平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問5】

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ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。

今日は基本情報処理試験合格発表でした。受験した人、結果はどうだったでしょうか?合格した人、残念だった人、ともに次の春に繋げていきましょう。

それでは、今日は平成26年度秋期基本情報技術者試験午後問5の解説です。

設問1
「分析のためのクラス図の説明」(2)によると、「組織と社員を共通に扱えるようにするために、どちらも組織エントリとして管理する」とあります。これは、組織と社員の共通部分を取り出し組織エントリとすること、すなわち汎化に当たります。組織と社員が下位の特殊なクラス(サブクラス)、組織エントリが上位の一般的なクラス(スーパークラス)です。図2の凡例より、空欄aにはスーパークラスの「組織エントリ」が入ります。
「分析のためのクラス図の説明」(1)によると、「組織階層は木構造で管理する」とあります。これは、組織の中に組織または社員(組織エントリ)があるということです。この関係は集約であり、組織が全体、その中にある組織エントリが部分になります。図2の凡例より、空欄bには全体の「組織」が入ります。
階層関係において、

  • 親組織を持つ場合(親組織を持たない場合もあることを意味する)、親組織は必ず1つである。(0..1)
  • 子組織を持つ場合(子組織を持たない場合もあることを意味する)、子組織の数に制限はない。(0..*)

以上より、正解は空欄aがカ、空欄bがオ、空欄cがウ、空欄dがイです。

設問2
問題には、多くの説明がなされていますが、問題を解くにはほとんど必要ありません。

  • 図5のクラス図で、BaseListクラスからBaseIteratorクラスを生成していること
  • 図5のクラス図で、BaseIteretorクラスの属性にlistがあること
  • リストを走査する処理はイテレータクラスが行うこと

を把握できれば、空欄eに入れるべき字句は答えることができます。イテレータでリストを操作するためには、操作対象のリストの情報をイテレータが持つ必要があります。このためには、リストがイテレータを生成したときに、自分自身をイテレータに登録すします。空欄eの正解はエです。
共通ライブラリで提供するメソッドは、インターフェースList、Interatorを実装したクラスBaseList、BaseInteratorで定義しています。異なる走査をしたい場合、走査に関係するメソッドを再定義し、それ以外は再利用します。このためには、クラスBaseList、BaseInteratorを継承したクラスを作成し、関係するメソッドをオーバーライドします。空欄fの正解はアです。

2014年(平成26年度)秋期の解説

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