ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。
平成26年度秋期基本情報技術者試験午後問3の解説を書きたいと思います。問題は、IPAのサイトにアップされていますので、ご覧ください。
問3は、プロセスのCPU割り当て時間の問題です。タイムチャートをしっかり書けば確実に解ける問題です。
設問1
到着順方式では、問題より時間切れでCPUの割り当てが切り替わることがありません。従って「実行」状態から「実行可能」状態に遷移することはありません。(b)は0回です。データ入出力は「待ち」状態になること、入出力後は「待ち」状態から「実行可能」状態に遷移することに注意すると、
- プロセス生成→実行可能→実行(前処理)→待ち(データ入力)→実行可能→実行(計算処理)→待ち(データ出力)→実行可能→実行(後処理)→終了
と遷移します。赤矢印の(a)は3回、青矢印の(c)は2回、緑矢印の(d)は2回です。ウが正解です。
設問2
ラウンドロビン方式でのタイムチャートは次のようになります。実行状態のプロセスを赤で示しています。実行可能状態は上側が先に可能状態になったプロセスで、下側に追加するようにしています。
図より、最初にプロセスDが実行状態になる100ミリ秒後の実行可能状態にあるプロセスはACBの順です。正解はイです。
設問3
残余処理時間順方式でのタイムチャートは次のようになります。
設問2同様、実行状態のプロセスを赤で示しています。中段の数字は、10ミリ秒ごとの残余時間です。この時間の小さいプロセスを次の10ミリ秒実行します。10ミリ秒実行すると、残余時間は10ミリ秒小さくなります。下段の矢印の下の数字は、各プロセスが生成されてから終了するまでの時間、すなわちターンアラウンドタイムを示しています。正解は、順にキ、カ、ウです。
どうだったでしょうか。タイムチャートがしっかり書ければ問題ないでしょう。
2014年(平成26年度)秋期の解説
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問7】(その2)
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問7】(その1)
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問6】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問5】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問4】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問12】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問3】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問2】
- 平成26年度 秋 基本情報技術者試験 【問1】
- Date:
- この記事を
友だちに教える - LINE
- - HatenaBookmark
- GooglePlus