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平成27年度 春 基本情報技術者試験 【問7】

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ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。

今日は平成27年度春期基本情報技術者試験午後問7の解説をしたいと思います。問題は、IPAのサイトをご覧ください。

「システム開発の投資評価」と、何か難しそうな問題ですが、実際は簡単な計算をするだけです。

表2のキャッシュアウトは、表1の投資額(初期開発費、追加開発費、年間運用費の合計)です。また、キャッシュインは、効果額です。B案では、年度により年間運用費と各年度での効果額が異なるので、注意します。キャッシュフローは、キャッシュアウトとキャッシィインの差で求まり、キャッシュインが多い場合にプラス、キャッシュアウトが多い場合にマイナスなります。

設問1
キャッシュフローの累計額がプラスになるまでの期間が問題です。累計額は、前年度までの累計額にキャッシュフローの額を加えることにより求まります。表2にキャッシュフローの累計額を追加すると、次の表になります。

201505111(画像をクリックすると拡大します)

赤字が、累計額がプラスになったとき、すなわち、投資回収期間になります。B案の投資回収期間は5年であることがわかります。投資回収期間が短い方を採用するので、A案を採用します。空欄aの正解はウ、空欄bの正解はアです。

設問2
正味現在価値(NPV)は、問題より「キャッシュフローの現在価値の合計」で求まります。キャッシュフローの現在価値も、問題に計算式が与えられています。べき乗と割り算があり計算が大変そうですが、1年後から5年後までの値が与えられているので、実際はキャッシュフローに与えられた値を掛けるだけです。例えば、1年目のキャッシュフローは4,200なので、0.91を掛けて3,822になります。表3の網掛け部分を計算し、NPVを求めると次の表になります。赤字部分が計算した部分です。また、問題の表に値が入っているので間違えることはありませんが、27年度のキャッシュアウトに要求分析のための100が加わります。

201505112(画像をクリックすると拡大します)

B案のNPVは79です。空欄cの正解はアです。

A案の初期開発費を14,500に、B案の追加開発費を3,100に変更して計算し直すと次の表になります。

201505113(画像をクリックすると拡大します)

水色字が変更した値です。27年度のキャッシュアウトに要求分析のための100が加わることに注意します。変更後のA案のNPVは1,318、B案のNPVは754なので、A案を採用します。空欄dの正解はウ、空欄eの正解はアです。

どうですか。簡単な計算問題であることは分かってもらえたでしょうか。

 

2015年(平成27年度)春期の解説

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