ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。
今日は、平成27年度秋期基本情報技術者試験午後問6の解説です。この問題は、プロジェクトの見積もりに関する問題です。計算時の単位と計算間違いをしないようにすれば大丈夫です。
設問1
開発規模は100kステップと見積もっています。空欄aは設計工程の所要工数です。表1より、設計工程の生産性基準値は0.05kステップ/人時です。1人時で0.05kステップ開発できるということなので、100kステップの開発には1人時で0.05kステップ開発できるということなので、
- 100kステップ ÷ 0.05kステップ/人時 = 2000人時
です。空欄aの正解はウです。
1日に8時間作業するので、1人当り1日に8人時です。1週間は5日なので、1人当り1週に8×5 = 40人時です。5人で作業するので、全員で作業すると1週当たり40×5 = 200人時になります。第8週末時点で、200×8 = 1600人時になります。
第9週以降の再見積もりは、表2の5人の予測時間を合計して480人時です
合わせると、1600 + 480 = 2080人時です。設計工程の生産性基準値は0.05kステップ/人時なので、
- 2080人時 × 0.05kステップ/人時 = 104kステップ
です。空欄にbの正解はイです。
各工程のステップ数は同じなので、各工程の工数は
- 設計工程:104kステップ ÷ 0.05kステップ/人時=2080人時
- プログラミング工程:104kステップ ÷ 0.1kステップ/人時=1040人時
- テスト工程:104kステップ ÷ 0.1kステップ/人時=1040人時
です。各工程の工数の合計を求めると、4160人時で、空欄cの正解はイです。
設問2
当初の計画の工数は、空欄aに入る2000人時です。全員で作業すると1週当たり200人時の作業ができるので、
- 2000人時 ÷ 200人時/週 = 10週
で設計工程は完了するはずです。10週で完了していない者の設計工数が当初の計画値を超えているといえます。表2より、11週以降にずれ込んでいるのはB、D、Eです。空欄dの正解はイです。
設問3は次回にしたいと思います。
2015年(平成27年度)秋期の解説
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問1】
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