ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。
今日は、平成27年度秋期基本情報技術者試験午後問5の解説です。この問題は、決定表の作成です。条件とそれに伴う処理を押さえましょう。
設問1
「注文確定前処理の概要」から、条件と処理をまとめると、
- 全ての必須項目に値が入力されていなければ、必須項目に入力エラー
- 希望納期が入力されていなければ、希望納期に処理日の1週間後の日付を設定
- 希望納期が処理日より後でなければ、項目関連エラー
- 請求先区分が「指定する」で請求先情報が入力されていなければ、項目関連エラー
- 請求先区分が「届け先と同じ」ならば、請求先情報に届け先情報を設定
- 在庫数が注文数より少なければ、在庫不足エラー
- 条件に問題がなければ、在庫数を更新し割引額計算
です。
決定表は、列単位で見ます。条件部が「Y」であればその条件を満たしている、「N」であれば満たしていない、「-」であればその条件は考慮しないとします。その時に行う処理は動作部が「X」になっている動作です。
例えば、最後の列を見ると、「すべての必須入力項目が入力されている」が「N」となっているので、「いずれかの必須項目が入力されていない」ときです。動作部の「必須項目未入力エラーメッセージを表示する」が「X」となっているので、これがその時の処理です。上記リストの1.が該当します。
問題では動作部が記入されているので、逆に処理から条件を決定します。
2.より、「希望納期に処理日の1週間後の日付を設定する」のは、「希望納期が入力されていない」ときです。「希望納期に処理日の1週間後の日付を設定する」が「X」になっているのは3列ありますが、この3列のみが同じ記号になっているのは条件aです。「N」なので、aには逆の「希望納期が入力されている」が入ります。ウが正解です。
5.より、「請求先情報に届け先情報を設定する」のは、「請求先区分が「届け先と同じ」である」ときです。「請求先情報に届け先情報と同じ値を設定する」が「X」になっているのは2列ありますが、この2列が同じ記号になっているのは条件cです。「N」なので、cには逆の「請求先区分が「指定する」である」が入ります。オが正解です。
「項目関連エラーメッセージを表示する」条件は、2つあります。4.より、「請求先区分が「指定する」で請求先情報が入力されていない」の場合です。条件cが「請求先区分が「指定する」である」ことはわかっているので、条件cと組み合わせになっているのは条件dです。条件dは「請求先情報が入力されている」になります。正解はキです。3.は単独条件で「希望納期が処理日より後」の場合です。残った空欄bがこの条件で、「希望納期>処理日」です。正解はアです。
空欄eは、すべての必須入力項目が入力されていて、希望納期が未入力で、請求先区分が「指定する」で、請求先情報が入力されている場合です。この条件では、希望納期に処理日の1週間後の日付を設定し、在庫数を取得して表4を処理します。正解はイです。
設問2
累計購入額の条件は重なることがないので、
- 累計購入額<10万円
- 10万円≦累計購入額<20万円
- 累計購入額≧20万円
のいずれか1つがYです。複数Yのある、または1つもない10列は削除できます。正解はオです。
題材はショッピングサイトのなので、普段利用しているショッピングサイトでの流れを考えると分かりやすかったのではないでしょうか。
2015年(平成27年度)秋期の解説
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問1】
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問8】
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問7】
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問6】(その2)
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問6】(その1)
- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問5】
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- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問4】(その2)
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- 平成27年度 秋 基本情報技術者試験 【問12】
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