
サウンドクリエイト学科担当の市尾です!
サウンドクリエイト学科では、音楽制作のプロになるための授業を行っています。目指す職種は楽曲制作、音響効果、MAが大きな柱です。他学科や外部企業とのコラボレーションを通じて即社会で活躍できるクリエイターを目指しています。
サウンドクリエイト学科ではこれまで立体音響をはじめ、新しい音楽表現の手法を実習に取り入れてきました。
そしてVRの波が到来し、そのサウンド面でのアプローチとして、新しくゲームエンジンを活用したサウンドデザインの実習に取り組んでいます。
ゲームの制作から実装までを学ぶ!
ゲーム制作において、使用される素材はクリエイターが作成しますが、それらをどのようにゲーム内で使うかを調整する作業(=実装)は非常に重要で、サウンドの性質上、どのように使うかがゲーム性に大きく作用します。
そこで「制作から実装も含めた授業ができれば、ゲームサウンド制作の重要さ、楽しさをより深く学ぶことができる!」と考え、ゲームへの実装をより早く、簡単にするため、代表的なゲームエンジンのひとつである「Unreal Engine」を使用することにしました。
ゲームエンジンとは、コンピュータゲームのソフトウェアにおいて、共通して用いられる主要な処理を代行し効率化するソフトウェアの総称です。(Wikipediaより)
Unreal Engineはプログラムの流れをノードと呼ばれるグラフィカルなインタフェースを使って構築する「ブループリント」が特徴的で、サウンドに関する機能も充実しています。
市販ゲームを使ってチェック!
校内で実施したセミナーでは、株式会社プラスシグナルの大久保悟氏を講師に迎え、教材としてスマートフォンゲーム「ダンジョン&バーグラー」のゲームプロジェクトを開発元である株式会社ヒストリア様より丸ごとお借りし、学生が自身で制作したBGM・効果音をすぐに実装してプレイすることができる、という環境を整えることができました。これはすごい!
では、実習の流れです。
実際にUnreal Engineを使う前に、まずはゲームにどっぷりハマろうということで全員でダンジョン&バーグラー大会を実施しました(最高記録は地下26階)。
次に、各自がゲーム内で必要と思われる効果音をリストアップしたサウンドリストを作成します。
ここからはUnreal Engineを使っての実習として、ゲームサウンドでの重要な概念である距離減衰と発音数についての説明を受け、
実際にアニメーションに音をつけてみました!
他にも効果音がなっている時にBGMの音量を下げるダイナミックミキシングの設定や、ゲームの状況に合わせてBGMが変わるインタラクティブミュージックなどを紹介し、ゲームサウンド制作の楽しさをより一層実感してもらう実習となりました。
体験入学やオープンキャンパスでもご紹介していますので、ぜひご参加ください!!
10月8日「Unreal Fest East ’17」にて登壇、報告予定!
なお、今回のセミナーの模様は2017年10月8日に横浜で開催される「Unreal Fest East ’17」にて登壇、報告する予定です。
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