ブログの妹こと綱木久美子です。基本情報解説シリーズ、「平成23年度秋期基本情報技術者試験午後問6」です。問題はIPAのサイトにありますので、持ってない人はそちらを参照してください。
プロジェクトマネジメントの要員計画の問題です。
設問1
aについて
これは各工程の工数の算出式がありますので、それに代入すれば解けますね。結合テスト工程の生産性は表1から8.0kステップ/人月、開発規模はプロジェクトの説明の(1)に480kステップとありますから、式は
480/8.0=60人月となります。
bについて
これも各月の平均要員数の算出式がありますので、まずはそれを使って必要な要員数を出してみます。外部設計工程の工数は表1から48人月、配分月数は3月とありますから、式は
48/3=16人となります。
ところで問題はB社の要員数を聞いています。B社の要員はA社の要員13人だけではまかない切れない不足分を補う人たちです。ですので、先ほどの16人のうち、13人はA社の要員が割り当てられ、残りの3人分がB社の要員数となります。
設問2
c、dについて
この問題を解くためには、表を書くのが一番良いと思います。表2を参考にして、開発スケジュール案1の場合と開発スケジュール案2の場合を表にしてみます。
各工程の各月の要員数は設問1で使用した式を使えば算出できます。それぞれ、外部設計16人、内部設計27人、結合テスト30人、総合テスト16人です。どの工数もA社の社員13人をめいっぱい動員することになります。ところでプログラム開発工程はどうでしょうか。問題の中のプロジェクトの説明(3)の③に「プログラム開発工程には第一期及び第二期ともにA社の要員を割り当てないとあります。ですから、プログラム開発工程の部分はA社の要員数は0人です。
そして、第一期と第二期の関係はどうなっているかというと、プロジェクトの説明の(4)に「第二期は第一期のプログラム開発の開始月から並行して開始する予定である。」とあります。以上のことを踏まえて表を書くとこのようになります。(表をクリックすると大きくなります)
第一期と第二期の作業が並行して行われているときに、A社の社員に仕事が割り当てられない期間があります。案1では平成25年3月、案2では平成25年4月です。
eについて
先ほどの表を見てもらっても分かるように、第二期のプログラム開発工程が行われている間に第一期の工程がすべて終了してしまうと、A社の要員に仕事がなくなってしまうわけですから、そうならないように配分月数を調整すればいいわけです。第一期のプログラム開発工程の配分月数を4に、第二期のプログラム開発工程の配分月数を3にすれば、第一期の総合テスト工程と同時に第二期のプログラム開発工程が終了し、A社の要員に仕事がない期間がなくなります。
設問3
f、gについて
それぞれの工程の平均要員数は設問2のc、dの説明で書いたように外部設計16人、内部設計27人、結合テスト30人、総合テスト16人です。プログラム開発工程の平均要員数は第一期が160/5=32人、第二期は160/4=40人です。表2を参考にして、第一期と第二期を合わせたトータルの要員数を各月ごとに計算してみます。(表をクリックすると大きくなります)
表を見てもらうと分かるように平成25年の1月が70人でピークです。
hについて
先ほどの表を見てもらうと分かるように、第一期の結合テストと第二期のプログラム開発が重ならないようにすればいいわけですから、第一期の結合テストを前倒しに、第二期のプログラム開発を後ろ倒しにすればいいのです。
2011年(平成23年度)秋期の解説
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問11】(その2)
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- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問13】(その2)
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