ブログのおねーさまこと山口あかねです。
本日は基本情報の午後問題解説シリーズです。ハードウェアの問題、問1です。
この問題のすべてのカギは図2(量子化の例)です。
設問1は、この図からt6とt10の値を読み取るだけでOKです。サービス問題ですね。
a:t6の値は6Vなので3ビットの2進数表記にすると110でエです。
b:t10の値は5Vなので3ビットの2進数表記にすると101でウです。
設問2は式に代入したりして簡単な計算をするだけで求まります。
c:qはFSR(測定する電圧の最大幅)/(2のn乗-1)という式が与えられていますからこれに代入するだけです。9/(2の4乗-1)、つまり9÷15=0.6 答えはイです。
d:cの結果から、量子化は測定した値を0から0.6刻みにした、0、0.6、1.2、1.8・・・・9という値の最も近い値にしていくことがわかります。ですので、測定値7.49に近い値は7.2か7.8なので、どちらが最も近いか考えると、7.2は差0.29、7.8は差0.31なので近いものは7.2で、答えはキとなります。
e:刻み値は0.6×0、0.6×1・・・・で求められています。この×値が符号化の数値となります。7.2は0.6×12で求められる値なので、符号化すると12となることがわかります。12を2進数表記をすると1100で答えはウとなります。
設問3 ちょっとひっかけがあるので注意が必要ですが、よく読んで指定通り計算をすれば簡単に求められます。
f:5秒間を50ミリ秒間隔でサンプリングをします。ここから5秒の間に何回サンプリングしたのかを考えます。5000ミリ秒(=5秒)を50ミリ秒で割ると100回ですが、先ほども登場した図2を見ると0秒目にまずサンプリングをするので、サンプリングは5秒間の間に101回行っていることになります。(※1回加算するのが注意点です。等間隔で杭を打つ問題などでも杭は間隔の数プラス1本必要ですよね↓図のように、間隔は10で測定値は11です。)
1000ビットを101回で割ると、1回あたり9.9ビットつまり整数化すると9ビットとなります。(※総データ量を1000ビット以下にしなければならないので、ここでは切り上げでなく切り捨てをするのがポイント)
後は設問2のcと同じq=FSR/(2のn乗-1)という式に代入して計算するだけです。
1022/2の9乗-1=1022÷(512-1) ちょうど2.0と求まります。答えはオです。
2011年(平成23年度)秋期の解説
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