スゴ技

平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問13】(その2)

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ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。

平成23年度秋期基本情報技術者試験午後問13の続きです。以下の解説中の列やセルは、試験問題の「新賞与計算」(図4)のものです。

設問2

空欄d
問題より、見直した賞与計算式は

  • 役職が本部長、部長又は課長のとき(役職ランクが1,2,3)
    賞与=基本給×(役職係数+個人評価係数+本部加点/10)
  • 役職が主任又はなしのとき(役職ランクが4,5)
    賞与=基本給×(役職係数+個人評価係数+本部加点/20)

です。異なる点は本部加点の割る数だけです。この部分でIF関数を用いることにします。役職ランクが3以下であれば本部加点/10、そうでなければ(4以上であれば)本部加点/20とします。
基本給はH列、役職係数はI列、個人評価係数はK列、役職ランクはC列、本部加点はL列に格納されているので、置き換えてIF関数を用いると「H6*(I6+K6+IF(C6<=3,L6/10,L6/20))」となります。従って解答はキです。

空欄e
賞与はM列に格納されているので、M6からM112までの合計を求めます。ただし、本部ごとの合計なので、「条件付合計」関数を用います。
「条件付合計」関数の第1引数は検索のセル範囲です。この問題では、各社員が所属している本部です。D列の本部に格納されているので、D6からD112までを指定します。
第2引数は、検索条件です。M2には第1本部の賞与合計が入りますが、第1本部であることはI2にあります。つまり、I2列と等しい行のみを合計対象とします。
第3引数は合計のセル範囲なので、M6からM112までを指定します。
以上より、「条件付合計(D$6~D$112,=I2,M$6~M$112)」となります。第1引数と第3引数に$が付いているのは、複写時に範囲がずれないようにするためです。従って解答はエです。

空欄f
空欄fから空欄hはマクロ問題です。マクロの説明の処理手順に従い埋めます。
処理手順の(1)から(5)は、第1本部の手順です。(6)に、「第2本部及び第3本部の本部加点をそれぞれ対応するセルに代入する」とあるので、同様な処理を(第1本部を含めて3回行うことが分かります。従って、空欄fには3回の繰り返しが入ります。変数はrowとDeptPointの2個が宣言されています。DeptPointは、繰り返し内部で0に初期化されているので、(1)より本部加点に使われていることが分かります。rowを用いて3回(1以上3以下の間)繰り返すので、「row:1,row<=3,1」となります。従って解答はウです。

空欄g
空欄gには、手順(4)の手順(2)に戻る条件が入ります。(5)に進む条件が、「第1本部の本部賞与合計が本部賞与合計上限の値を上回る、または本部加点が20を超えたとき」です。(2)に戻るのは、この逆になるので「第1本部の本部賞与合計が本部賞与合計上限の値以下である、かつ本部加点が20以下のとき」です。またはを逆にするとかつになるので注意が必要です。
本部加点のL列に対して、本部賞与合計は1列右(+1)にあり、本部賞与合計上限は1列左(-1)にあることに注意して「相対」関数を用います。式にすると、「論理積(相対(L1,row,1)<=相対(L1,row,-1),DeptPoint<=20)」となります。従って解答はエです。

空欄h
空欄hは手順(5)です。エが入ります。

2011年(平成23年度)秋期の解説

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