ソフトⅡコース担当 ブログのおにーさまこと高橋です。
遅くなりましたが、平成23年度秋期基本情報技術者試験午後問13、表計算問題前半部分の解説です。解説中の図1、図2、図3、表3は問題文中の図や表です。問題文とも情報処理推進機構(IPA)のサイトで確認してください。
設問1
空欄a
役職給は、ワークシート「役職給」(図1)のセルA2~A6にあります。各社員の役職は、ワークシート「基本給・賞与計算」(図3)のB列またはC列でわかります。図1の役職給は、縦方向に記録されているので「垂直照合」を用います。照合範囲は、役職で照合するか役職ランクで照合するかによって異なります。なぜなら、垂直照合ではセル範囲の左端列に対して照合を行うからです。役職(B列)なら「役職給!A$2~C$6」に、役職ランク(C列)なら「役職給!B$2~C$6」になります。1行目は、見出しなので範囲に含みません。
セルF2に役職給を入れる社員番号「H006」の社員の役職はセルB2、役職ランクはセルC2です。解答群を見ると、垂直照合を用いているのは、ア、イ、ウ、エです。このなかで、B2またはC2であるのはウ、エです。ともにセルC2を指定しています。ということは、セル範囲は「役職給!B$2~C$6」でなければなりません。従って、解答は(エ)です。
空欄b
年齢はセルE2に入っています。年齢給は、年齢が50未満または49以下であれば年齢に7000を掛けます。そうでなければ3500000です。式で書くと、IF(E2<50,E2*7,350)またはIF(E2<=49,E2*7,350)となります。IF関数の第1引数は条件、第2引数は条件が真のときの値、第3引数は条件が偽のときの値です。セルには千円単位で入力するので、それぞれ7、350になります。解答は(エ)です。
空欄c
個人評価係数は、ワークシート「賞与係数」(図2)のセルA11~B15にあります。各社員の個人評価点は、ワークシート「基本給・賞与計算」(図3)のJ列でわかります。役職給と同様に垂直照合で照合することができます。
ただし、注意すべき点は、個人評価点の範囲の下限値であることです。個人評価点が70とします。表3より、個人評価点70が含まれる範囲は表3より61以上80以下です。図2の個人評価係数の61の行を見て、個人評価係数は1.15であることがわかります。これは、個人評価点以下の最大値を検索しています。このような場合、垂直照合の最後の引数を1にします。
解答群を見ると、垂直照合を用い、最後の引数が1であるのはイ、エです。範囲がセルA11~B15であるのはイです。従って、解答は(イ)です。
2011年(平成23年度)秋期の解説
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問11】(その2)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問11】(その1)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問13】(その2)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問13】(その1)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問8】(その2)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問8】(その1)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問9】(その2)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問9】(その1)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問4】
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問5】
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問3】(その2)
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問1】
- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問6】
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- 平成23年度 秋 基本情報技術者試験 【問2】
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