ゲームソフト分野で2年生を担当している生島です。
ゲームソフト分野は「ゲーム業界一直線!」を合言葉に、1年生の時からプログラミングに特化したカリキュラムを実践します。
また、1年次から作品制作に力を入れて取り組みゲーム業界への就職を目指すことになります。
今回は、卒業生からの提案を受けて開催することになった、ゲームソフト分野で初となるイベントについて紹介します。
初のゲームジャムを開催!
みなさんは「ゲームジャム」というイベントをご存知ですか?
ゲームジャムとは、その場で作った即席のチームで協力し、数時間~1日という短期間でゲームを開発することを楽しむイベントです。
最初のきっかけは9月の東京ゲームショウで再会した卒業生から「神戸電子でゲームジャムをやってみませんか」と誘いを受けたことです。
彼はゲームジャムやハッカソンなど、知らない者同士が集まって共同制作するイベントをいくつも体験しています。
世間でそういったイベントが流行っていることは知っていましたが、私は参加したことがないですし、校内で参加したいという人がいるかどうかも未知数です。
とはいえ神戸電子が掲げるテーマ「共創」にも通じるイベント。試しにやってみようということになりました。
そこから卒業生との打ち合わせや、校内での準備や手配を進めて半年間。
ついにゲームジャムの開催を実現することができました!
今回は第1回ということもあって分野内から参加者を募りましたが、各学年からたくさんの申し出がありました。
勝手のわからないイベントでも興味を示してくれた意欲の高い学生ばかりです。
今回のテーマは「たま」
チームは当日集まったときにいきなりの発表。
わずか3~4人という人数でチームを組んでもらいます。
最初の共同作業はチーム名の相談。
今回はAからFまで6チームがありましたが、それぞれのアルファベットを頭文字とするチーム名を考えてもらいました。
ゲームジャムを提案してくれた卒業生がいろいろな方面に声をかけてくれて、豪華なサポートスタッフが集まってくれました。
有名なゲーム会社の方ばかりで、集めようと思ってもなかなか苦労しそうな顔ぶれ。大半がゲームソフト分野の卒業生です。
サポートスタッフから発表された開発テーマは「たま」。
このテーマに基づいた作品を作る必要があります。
そのままストレートに「玉」を使ったゲームでもいいのですが、「お『たま』じゃくし」や「『玉』手箱」なんて変化球もアリですね。
それぞれのチームがどういったアイデアを出してくるか楽しみです。
ほとんど全部をチームで話し合って決める
ゲームを作るときにはアクションなのかシューティングなのかという内容を決める前に、どんなプログラミング言語を使うか、どんな開発環境を使うか、2Dゲームなのか3Dゲームなのかなど、作っていく上での骨組みから決める必要があります。
今回のゲームジャムでは開催側からの制限はなく、それらの要素はすべてチーム内で話し合って決めてもらうことにしました。
各チームの人数や技術力、作業量などを踏まえて考えていく必要があります。
いよいよ作業開始!
朝9時に集合して若干の諸注意を終えた後、いきなりの作業開始となります。
今回の開発締め切りは夕方17時。それまでにゲームを形にしていき、発表できる状態に仕上げる必要があります。
各チーム、まずはどんなゲームにするかの話し合いです。
テーマを踏まえたいろいろなアイデアを出していきますが、話し合いの時間が長引けば作業時間を圧迫してしまいます。
どれぐらいの時間でチームの意見を集約し、作業開始できるかが成果に影響してくるはずです。
各チームに混ざる上級生にはゲーム会社の入社を控える実力者もいますが、ゲーム開発はあくまでチームワーク。
うまく後輩の実力を引き上げ、全体の戦力を上げることがチームを成功に導くキーになります。
プログラマーといえどもプログラミングだけしていればいいわけではありません。
作品で利用する素材の仕様を決めたり、複数のプログラムを結合するための打ち合わせをしたりと、たくさんのコミュニケーションが必要になってきます。
成果発表!
ついに作業時間の終わりが来ました。
朝9時過ぎから始まって17時まで。8時間足らずでどのぐらいのゲームが仕上がったのでしょうか。
チームごとに順番で発表し、全員でそれを見学します。
予想以上にちゃんとゲームになっていて驚きを感じます。
タイトル画面からゲーム画面への遷移、スコアやゲームオーバー判定、効果音や音楽など、ゲームに必要な要素がしっかりそろった作品も珍しくありません。
とはいえ、ゲームジャムの目的は「優れたゲームを作ること」よりも「チームワークを通して成長すること」だと思います。
短い時間でしたが、チームメンバーの力をうまく活かすためのポイントや時間配分の大切さなどを学べたのではないでしょうか。
今回、悔いが残った部分をぜひ今後の成長材料にしてください。
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