建築インテリアデザイン学科担当の田村です。
建築インテリアデザイン学科では、「建築物=建物の全体」と「インテリア=建物の内部空間」の設計とそのデザイン手法について学び、建築業界において即戦力として活躍できる人材の育成を行っています。
今回は、私、田村の愛用品をご紹介します。
愛用品と言っても色々ありますが、主に仕事に使うものをピックアップして紹介したいと思います。
一級建築士になったときに買ったペンケース
最初は私のペンケースです。
正直、とっさに使う際に不便な形ではありますが、なんせこのデザインが好きでして、ずっと欲しくて、自分が一級建築士に合格したと同時に購入したものです。
素材がレザーなので年々馴染んできています。
私なりにこだわりを持って使っているもののひとつですね。
一見、巻物のようですが、使うときはこうなります……。
中には色鉛筆や色ペン、カッターナイフやスケール(定規)などが、ご覧のように入っています。
使っているときに撮影したので少し中身が減っていますが、全部収納しているときにはもう少しアイテムが入っています。
ペンに個性あり
最終的な図面はパソコンで描くわけですが、いきなりスラスラ描き出すことは稀で、CADに入る前の段階でイメージをスケッチします。
このスケッチのことを建築の世界では「エスキス(またはエスキース)」と呼びます。
イメージを紙の上で表現するエスキスですが、私の場合は黒色の極太ホルダーペンか色鉛筆(特に青色)を使うことが多いです。
頭の中のイメージを表現するのに軟らかな線が適しているからです。
ただし、打合せの最中など様々な場面で描くことが求められるため、場合によってはサインペンやボールペン、製図用のシャープペンシルなどで描くこともあります。
主にメモやエスキスに愛用している代表的なものの書き味です。
ご覧のように、線の印象がずいぶん違うと思います。これが使い分けているポイントです。
一番左がフリクションペンです。
普段は手帳用に使用していますが、こだわりとしては芯の色を青色に変更しているところでしょうか。
購入したお店の店員さんに「最初に黒が入ってますよ!」とかなり心配された記憶があります。
ときどきメモの合間に手帳にエスキスすることもありますが、なかなかシャープなエスキスが描けます。
そして左から2番目、青色の色鉛筆です。かなり軟らかい部類のものです。
学生の描いたエスキスの上から自分のアイディアを描き込んだりするときによく使います。
また、エスキスには青以外の色も使いたいときもあるので、それ専用に8色がひとつにおさめられたシャープペンシルも使ったりします。
左から3番目が極太ホルダーペンです。これもかなり軟らかいタッチです。
主にエスキスに使用していますが、この太さなので苦手な方もいると思います。
最後、一番右側にあるのが製図用のシャープペンシルです。
0.7mmの太さでBか2Bの芯を使っています。
建築士の製図試験を受けたときにも使っていた思い出のシャープペンシルです。
最近のお気に入り第1位は、青芯にカスタマイズしたフリクションペンです!
長さを測ることは必須です
建築の世界は現場だったり図面だったり、やはり長さや高さを測ることが多いものです。
そこで建築インテリアデザイン学科に入学した学生には、まず以下の2つを購入してもらっています。
左側の青いカタツムリのようなものが、「コンベックス」です。
「メジャー」と呼んだりする方もいらっしゃいますが、私は学生時代からコンベックスと呼んでいます。
建物や家具などを現場で実測する機会が多いわけですが、その際にこのコンベックスを使用します。
また、建築を見学に行った際にも「いいなぁ~」と思う空間があればその場で実測したりと、このコンベックス……なんせ大活躍します。
右側の黒いものは「三角スケール」です。
その名の通り、三角形です。通称「三スケ」と言います。
建築物はとても大きいので、図面に描く際には縮小して描くわけですが、その際の縮尺がひとつではありません。
紙のサイズや建物規模、描かれる図面内容により異なるわけですが、「100分の1」なら、本物の100分の1(=1/100)の大きさで描かれた図面となります。
普通の定規で測るといちいち長さや高さを実際のサイズに変換しないといけないわけですが、この三角スケールを使うことで、一瞬にしてそれらを把握することができます。
三角スケールには、6つの縮尺が書かれています。
「1/50」「1/100」「1/500」などそれに見合った寸法が書かれているので、それを図面の縮尺に合わせて計測することでサイズを読み取るというわけです。
一般的には、白地に赤や青の線が入っているものがよく使われていますが、田村としてはこの「黒」に妙な愛着を持っているので、学生時代からずっとこれを使っています。まぁ、それがどうした!と言われそうなことですが……。
フットワークを重視したメモ帳
普段持ち歩いているメモ帳です。
街歩きや建築を見学する際にメモを取ったり、ちょっとスケッチを取ったりする際に使っています。
サイズはちょうどポケットに入るぐらいです。
こんな具合に、ラフなスケッチでその場所の記憶を留めます。
仕事中ずっと持っている手帳
学校にいるときに一番持っている愛用品と言えば手帳でしょうか。
スケジュール管理やそれぞれの学生に関すること、打合せ内容などを記録しています。
文房具屋さんで売っている一般的な手帳ですが、2017年のものは以前よりひと回りコンパクトにしました。もちろん持ち運びを考慮してです。
1年が終わると中身がみっちりと書かれているということが毎年の恒例となっています。
伊達メガネですけど……何か?
私の愛用品……最後はメガネです。といっても伊達メガネです。
視力は両目とも0.1以下と悪いので、コンタクトレンズを着用しています。なのに、伊達メガネです。
左側のメガネは建築家ル・コルジュジェが愛用したモデルです。学生時代から欲しくて、昨年やっと15年越しに購入した愛用品です。
特徴的な丸いフレームがお気に入りです。ブルーライトメガネではないので、最近はプライベート用になりつつあります。
写真右側のメガネは、初代ブルーライト仕様のメガネです。シャープな形が特徴です。
2代目のブルーライトメガネです。主に夏仕様でしょうか。
こちらは福井県鯖江の職人さんが作られたフレームで、ル・コルジュジェモデル同様に鼻掛けの金具がなく丸形ですが、フレーム自体が細く軽いのが特徴です。
3代目のブルーライトメガネです。
こちらは、先月購入した新しいメガネです。フィット感抜群です。
この冬から春、大活躍中です。
愛用品は大切に
長々と書いてきましたが、愛用品というだけあって、どれも大切に扱っています。
愛用品…やっぱり、使っているうちに愛着が湧いてきますね。
今回は書けませんでしたが、他にもiPhoneやお財布、パソコンなんかもかけがえのない愛用品です。
これからも愛用して、さらに愛着が湧いてくるのかなと思いつつ、今回はこのあたりで。
あくまでも私の愛用品であり、世の建築士全員が同じものを愛用しているとは限りません。
形は違えど同じような機能を持つものも当然ありますのでご注意ください。
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