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台湾のグラフィックデザイン事情とは?台北にある「三宅健司デザインオフィス」で聞いてみた

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台湾のグラフィックデザイン事情とは?台北にある「三宅健司デザインオフィス」で聞いてみた

グラフィックデザイン学科の担当教員の河田です。

グラフィックデザイン学科は、みなさんが普段目にしているチラシやポスター、パンフレット、パッケージなどの紙(印刷物)のデザインと、スマートフォンやパソコンで見ているWebサイトのデザインなどを勉強する学科です。

単に表面的にカッコイイものを作るだけではなく、お客さんの要望にしっかり答えられる企画などもできるように、日々勉強しています。

将来、海外で仕事も?

さて、私はこの学科の卒業生でもあります。卒業後に勤めた会社で、中国で仕事をするという経験をしました。

もしかすると、今学校で勉強している学生たちやこれから入学してくる人の中にも、卒業後、海外で仕事をする人も出てくるのではないかと思っています。

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出不精な私が海外旅行に行くようになったワケ

ゲームソフト分野の生島先生の上記の記事にもありますが、是非国内にとどまらず、広い視野をもって将来の事も考えて欲しいと思います。

台湾のグラフィックデザインを深掘り!

そんな中で、私は台湾のグラフィックデザインに非常に興味があり、以前も台湾のCDジャケットのデザインについて触れました。

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台湾のCDのデザインがすごい!vol.1
〜日本のCDジャケットとの違いとは?〜

今回はもう少し深掘りして、台湾のグラフィックデザインの業界のことを知るため、台北にあるデザイン事務所「三宅健司デザインオフィス」さんにお邪魔し、お話を伺ってきました。

台北のビル群の一角にある「三宅健司デザインオフィス」

台北MRTの最寄り駅から歩いて10分程度。台湾でとても有名な誠品書店(日本で言う蔦屋書店のような書店)などもある、ビル群の一角に三宅健司デザインオフィスはあります。

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お伺いする前に中国語で電話するというミッションが。ものすごく緊張しましたが、なんとかクリア(携帯を持つ手が震えました…)

その緊張を引きづりながら事務所前へ…

(中国語で挨拶かな…ちゃんと伝わるんかな…)とガチガチに緊張しながらチャイムを押しました…

ガチャ…(扉の音)

「ニ、ニーハ…ォ…」

スタッフの方「こんにちは!」

「こ、こんにちは…!!(心の叫び:日本語だー!タスカッター!!)」

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さて、そんなこんなで少し緊張もほぐれ、社内へ入ってみると…

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社内はとても明るく、超オシャレ!

ザ・デザイン事務所という感じです。

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社内では意外にも、中国語だけでなく日本語も飛び交っていました。

さっそく、三宅健司デザインオフィスの代表三宅健司さんとお会いし、お話を伺わせていただきました。日本と似ている所・台湾ならではの所など、色々な事を知る事ができました。

台湾の街中のデザイン

台湾の街中には下の写真のような乱雑な広告が溢れています。(これはこれで、「いかにも台湾!」という感じがして好きですが)

なぜここまで乱雑で、文字だけのような看板のデザインが多いのか。それは、看板屋や出力センターなど、費用のかからない安いところで作っているからだそうです。

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ところが一方で、非常にオシャレで独特の雰囲気をもったもの、非常に優れたデザインも多くみかけます。

今回、私は台湾の街を歩きながら気になるデザインの広告を撮影してまわりました。

例えば、店頭にあるこのようなタペストリーや…

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こちらは看板ですね。

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下は、三越百貨店での展示の案内。

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台北にはデザイン事務所がたくさんあり、このような優れたデザインは、ちゃんとしたデザイン事務所や広告代理店に発注しているからとの事です。

デザインの違いは純粋に文化やルーツから来るものなのでしょうか。(ここが一番深い気がします。)ちなみに、グラフィックデザインの教育は日本と変わらず、美術大学か専門学校で勉強するようです。

台湾のWebのデザインについて

実は、私、台湾のWebサイトで、良質なサイトを見たことがありません。技術的にも、日本では数年前に廃れたFlashを大手企業のサイトで未だに使っていたり(スマホでの表示、どうしてるんだろう…)と、まだまだ追いついていないイメージを受けます。

三宅さん曰く、台湾でのWebデザインの仕事は増えてきているようなのですが、徐々にお金にならなくなってきているとの事。コーディングに関しては日本と同じぐらいの金額がかかるらしく、さらに質もそんなに良くないので、コーディングだけ日本にお願いする事もあるようです。

海外ならではの苦労を乗り越えて…

今回、たくさんのお話を聞かせていただきました。正直、ここに書ききれていませんが…

三宅さんからお話を聞いていると、海外ならではの悩みや苦労がたくさんあるようです。しかしそんな中で、下請け業務は一切行わずクライアントに向き合い、自社のクオリティに確かな自信を持ちながらお仕事をされていると感じました。

様々な経験の中で「台湾」という場所でのお仕事に関する知識も非常に豊富と感じました。

三宅さん、お忙しいところ、お話をお聞かせいただきまして、誠にありがとうございました。

三宅健司デザインオフィスWebサイト

三宅健司デザインオフィスfacebookページ


おまけ
三宅健司デザインオフィスのアイドル猫「ミミちゃん」

こちら、オフィスで飼われているアイドル猫「ミミちゃん」です。

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いや〜、可愛いですね〜。モフモフですね〜。残念ながら落ち着いて写真を撮らせてはくれませんでしたが、癒されました。

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写真を撮り終わったらスタコラと逃げて行ってしまいました。ごめんね!お邪魔したよ〜!

ミミちゃんのブログもあるようです。

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