ゲームソフト分野で2年生を担当している生島です。
ゲームソフト分野は「ゲーム業界一直線!」を合言葉に、1年生の時からプログラミングに特化したカリキュラムを実践します。
また、1年次から作品制作に力を入れて取り組みゲーム業界への就職を目指すことになります。
さて、みなさんは海外に行ったことがありますか?
今日はそのあたりについてお話します。
そもそも旅行が嫌いだった
在校生たちと同じく、私も昔からゲームやマンガなどインドアな趣味を中心に楽しんでいたので、海外はもちろん、旅行そのものに非常に縁遠かったです。
そもそも旅行の価値がまったくわかりませんでした。
・用事もないのにA地点からB地点に移動し、再びA地点に戻ってくるのは無意味だ
・今の世の中、ほとんどの物は現地に行かなくてもインターネットで買える
そう思ってましたし、大金を払って不慣れなところに行くなんて、もったいないだけだと考えていました。
これは国内旅行でも同じです。要は旅行嫌いでした。
行くしかなくなった
そんな私が海外旅行に行かざるを得ない状況が起こりました。新婚旅行です。
入籍手続きは簡単でも、結婚にはそのあとの旅行がセットになっているのです。
しかも行き先はなぜか海外というがセオリーなのです。
拒否することも可能ではあるでしょうが、既婚女性が集まったときに行われる「新婚旅行談話」で妻の持ち球がなくなり、その遺恨がいつまでも家庭内を荒らすことになります。
「結婚しました」という報告に対して「新婚旅行はどこへ?」の流れは、しゃがみ中キックからの波動拳ほど定番のコンボであり、「新婚旅行に行ってない」などと言おうものなら、「なぜ?」「そんなに家計が苦しいの?」「奥さんがかわいそう」という怒涛のカウンターを喰らうのは間違いないのです。
今後死ぬまでその攻撃を浴びる人生と、1回の海外旅行。
とりあえず行っておく方がトラブルが少なくて済む。そう判断したわけです。
別に行きたいところもなかった
行くということが決まれば、次は「どこへ行くか」です。
旅行嫌いだった私にとって、行きたいところなんてありません。
日本がもっとも安全で快適で便利だと思っているので、海外に行けば普段より危険で面倒で不便になるのは間違いないからです。
ということで、行き先は「行くのが簡単で、海外未経験な日本人にとって一番難易度が低いところ」という非常に後ろ向きな方針で決まりました。ハワイです。
なんにも知らなかった
ハワイの特集はよくテレビでも放送されるのでそれを観た経験はありましたが、正直、行くと決まるまでハワイのことを全然知りませんでした。
それまで「ハワイ」という島がドーンとあるんだと思っていましたが、いざGoogleで調べてみたらハワイあたりにたくさんの島があるのです。
「あー、なるほど、いろんな島があるんだね。で、ハワイといったら、やっぱり、この、一番でっかい『ハワイ島』なわけだよね」などと思ってたら、「ハワイ旅行=ハワイ島ではない」という衝撃の事実を知ったわけです。
ワイキキだのホノルルだのダイアモンドヘッドだのというよく聞くキーワードは全部、ハワイ島よりはるかに小さいオアフ島のことだったのです。
「ええっ! みんな『ハワイに行く』って言いながらハワイ島じゃなくオアフ島に行ってるの!? 東京ディズニーランドに行くって言いながら千葉県に向かうのと同じ理屈!?」
そんなことを30歳を超えて知りました。そのぐらい海外に疎かったのです。
後ろ向きな気持ちで出発
生まれて初めてパスポートを取ったり、円をドルに交換したりといろいろ手間のかかる作業を経て、いよいよ旅立ちです。
出発の前日に自宅のノートパソコンが完全に故障するという幸先の悪さでした。
目的もなく、ただ「新婚旅行に行った」という義務を果たすための旅が始まります。
人生の転機に出会う
無事に到着し、「これがハワイかー」と思いながらも、まずはホテルにチェックインです。
予約内容を印刷した紙を渡すだけで確認は済み、部屋へと案内されました。
ここで驚くことが起きました。
案内してくれたスタッフから部屋の説明やホテルのサービス、周辺の店をいろいろと英語で説明されたのですが、それがかなり理解できたのです。
聴き取れた英単語や身振りによって相手が何を言いたいのかが伝わってきて、「英語なのにちゃんとわかる!」という衝撃を受けました。
今思えば、日本人の対応に慣れていて、日本人がわかりやすいよう配慮した英語だったのでしょうが、高校以来、きちんとした英語を勉強してなかった私にとって、これは大きな自信につながりました。
このハワイ旅行で「英語をもっとちゃんと勉強したい」と決意し、英語学習に本腰を入れることになったのです。
積極的に新しい経験を積む
自信をつけた私は、海外でできる新しい経験に積極的になりました。
初めてヘリに乗り、旋回時にこんなにも傾くことに驚きました。
実弾射撃も初めて体験しました。
ゲームでは一番弱い武器であるハンドガンですが、かなりの反動があるのを知りました。
(ハワイは撮影禁止だったため、グアムでの様子をイメージ代わりに掲載しています。実際には屋内です)
映画「ジュラシック・パーク」の撮影が行われたクアロア・ランチでATVにも乗りました。
軍用車を改造した水陸両用車にも乗りました。神戸でも走ってましたね。
自分に自信がつく
海外旅行先として訪れやすいハワイですが、それでも英語ばかりの不安な環境での数日間を乗り越えたことは、非常に自信につながりました。
また、外国のいいところだけでなく、これまで当たり前だと思っていたことが日本特有の長所だったことも知りました。
このハワイ旅行以来、少しずつ英語を勉強し、今までに海外へ5回、計7都市を訪れました。
おそらく一般の人と比べても少なくない数ですし、他の先生からも海外経験が豊富だと思われています。
すごくふとしたきっかけだったですが、得意な分野がひとつ増えるというのは自信が出るものです。
最近は社員旅行で海外に行くゲーム会社も多いので、みなさんもいつか体験する海外を心待ちにしてください。
また、英語のスキルは旅行以外でもすごく役立つので、ぜひ今のうちから少しずつ進めてください。
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