こんにちは。日本語学科の阿曽です。
日本語学科はその名の通り、留学生を受け入れ、日本語の勉強をしている学科です。中国・韓国・台湾・香港・ベトナム・モンゴルなど、様々な国からの留学生がいます。
日本語学科の前期学習発表会「私が好きなことわざ」
日本語学科、前期学習発表会が行われました。
今回のテーマは『私が好きなことわざ』。
それぞれが好きなことわざを紹介し、エピソードを発表しました。
日本語での作文が苦手な学生も頑張って原稿用紙に向かい、
絵が苦手な画伯たちも一生懸命に絵を描きました。
みんなの前に立って発表するのは想像以上に緊張するようです。
学生ひとりひとりがそれぞれの課題を克服し今日の日を迎えました。
発表会開始30分前…最後の追い込みです！！
自分なりのメモを作る学生。
（先生、恥ずかしいから見ないで～）
先生からの愛情たっぷり赤ペン訂正を眺める学生。
（赤がいっぱいで恥ずかしいよ）
ひたすら集中する学生。
（・・・・・・。）
必死に間に合わせる学生。
（・・・・・・。）
いよいよ発表会が始まります。
本番では原稿を見ることができません。
みんな頑張れ～、リラックスリラックス。
それでは始めましょう。
いよいよ発表！
中国出身Kさん
『人間万事、塞翁が馬』
トップバッターのKさん、頑張りました。
「みなさん、失敗を恐れないでください。」
「正しい人生なんてありません。」
「大切なことは自信を持って努力を続けることです！」
力強い声にクラス全員が耳を傾けていました。素晴らしい発表です。
ベトナム出身Tさん
『タイソン山のような父の功績、海の水のような母の恩』
まるで写真のような絵を仕上げてきたTさん。
両親に対する気持ちを堂々と発表しました。
国のご両親が聞いたら涙を流して喜ばれるだろうなぁ。
ちなみに…
もう一人同じことわざを選んだベトナムの学生がいました。
こちらです！ジャジャーン！！
偉大な両親だということは伝わってきますね。
ベトナム出身Hさん
『明日は明日の風が吹く』
途中で発表内容を忘れてしまい言葉に詰まる場面がありましたが、
クラスメイトから「諦めないで～、頑張って頑張って」の声。
応援してくれる仲間がいるのは心強い。いい友情です。
ベトナム出身Hさん
『朱に交われば赤くなる』
緊張気味のHさんに男子学生から激励の声が飛びます。
「ちょきん しないでー！！」
？？？ちょきん？？？
みなさん彼の激励の気持ち伝わりましたか？！
ちょ⇔きん
そうです。
彼は「きんちょうしないでー！！」と言ったつもりだったのです。
Hさんのことわざは『朱に交われば赤くなる』
「悪い友達と一緒にいると自分も悪くなります。」
「私の周りの人はとても優しくて親切ですから、私は幸せです。」
クラスメイト優しい声掛けも届き、笑顔で発表できました。
コロナ禍でこんな発表もありました。
中国出身Bさん
『病は気から』
幼い頃から体が弱かったというBさん。
いつもこの言葉をご両親から聞かされたそうです。
そして、力強く発表してくれました。
「私は自分を鍛えるために日本に来ました。」
「病気には負けたくないです。」
「コロナの時代だからこそ、この言葉の強さを伝えたいです。」
中国出身Iさん
『雪中送炭』
「コロナで中国が困っているとき日本が一番に助けてくれました。」
「送られてきたマスクの中には『がんばろう』というメッセージが
日本語と中国語で書かれていて、心が温かくなりました。」
「この言葉には感謝の気持ちが入っています。」
コロナ禍でも温かい気持ちにさせてくれる二人の言葉でした。
そして、表彰式
先生から表彰状と副賞が送られます。
参加賞のお菓子とともにパチリ。
Hさん『勤勉は賢さを補う』
Oさん『三人寄れば文殊の知恵』
Hさん『窓からお金を投げる』
窓からお金を投げる！？！？
どうやら無駄遣いをするという意味らしいです。
ほかにもいくつかご紹介。
『明日のことを言うと天井のネズミも笑う』
将来のことはわからないから、今できることを頑張ろう！
『太い鉄の棒でも毎日擦ったら針になる』
辛いことがあっても、諦めないで頑張ろう！
『一期一会』
自分の人生、そして周りの人を大切にしましょう。
『悪人が先に告げ口する』
他人の悪さを自分のせいにされた体験談を発表してくれました。
コロナ禍で例年とは違う学校生活です。
留学生も勉強の環境やアルバイトの状況が変わり、
それぞれ大変な毎日を過ごしています。
そんな中、前向きで力強い発表。
着実に向上している日本語力に大きなパワーをもらいました。
みんなありがとう！ そして、発表会お疲れ様でした。
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