ゲームソフト分野の3年生を担当している白石です。
少し前にはなりますが、3月に、福岡校長、情報工学科の森崎先生とグラフィックデザイン学科の河田先生と一緒に中国の広東省深セン(深圳)へ出張へ行きました。
目的は急激に発展した都市にある企業視察です。
深センは街中ではクレジットカードはほとんど使えません。では、現金で?いえ、ほとんどの人がスマートフォンのアプリを使った電子決済のサービスを使っているのです。
今回は、街中の電子決済や日本ではまだまだ知られていないサービスについてレポートします。
夕飯時、レジでクレジットカードが使えない!?
初日の夕飯を求めて「老街」という街へ。
ここは、ファッションやコスメ、グルメなど夜遅くまでたくさんの若者で賑わっています。原宿のような雰囲気を感じます。日本にもある馴染みのファーストフードもたくさんあります。
とりあえず鍋料理店に決定。このお店では、鍋に入れる食材を店内の食材売場で事前購入する仕組みです。飲料水、肉、野菜を買い物かごに詰め込みます。
いざレジへ!
…と、なんと、クレジットカードが使えない!
WeChatPayだったら支払いができます…?
なんだそれは…?
仕方なく現金で支払うことに…。
とりあえず、鍋はおいしくいただくことができました。
マクドナルドは大型タブレットで注文。ここでも…
2日目、朝食です。どこか見覚えのあるお店へ。
注文は、大型タブレット端末?で注文できそうです。お店の方に勧められて操作します。いよいよ、料金支払いです。クレジットカード?
…支払はまたしてもWeChat Pay?
え、WeChatPayってなに…?昨晩の鍋でもあったな…
結局、操作をキャンセルして現金で窓口注文です。
街中の露天ですら…
3日目、華強北を徘徊中。
華強北に関しては以下の記事をご覧ください。
ここは昔の秋葉原を想像してもらうと分かり易いかもしれません。ヲタク感がしない電気街の様相です。懐かしい半導体も入手することができます。新旧が同居した街の規模は、秋葉原の数倍はありそうです。
昼食をゲットするために、路地裏へ。
食べ物は、とにかくおいしいのですが…私はまたもや、現金払いです。
ここでもかッ!
他の皆さんはというと…
なにやらスマホでやっている様子。
中国では当たり前!?QRでカンタン電子決済サービス
中国の人たちがスマホで支払っている正体はこれでした。
WeChatPayです。
https://pay.weixin.qq.com/
WeChatは中国では微信(ウェイシン)と言って、LINEのようなメッセージを交換するサービスです。WeChatPayはWeChatについた決済機能になります。
さて、中国では今、WeChatPayだけでなくAliPay(アリペイ)など、他にもこのような決済サービスがあります。
どれも、日本のデビットカードのようにサービスに銀行口座を紐づけて利用します。
これらの決済サービスの何が画期的かというと…下の写真のものです。
そうです、QRコードです!中国ではこのQRコードを使って支払いを行います。
WeChatPayを起動して、このQRコードを読み込み、金額を打ち込むと支払い完了です。支払い完了の画面を店員さんに見せれば商品を受け取ることができます。
すごいと感じたのは印刷したQRコードをお店に置いておけば良いというところ。お店側は決済用のハードウェアを購入したりレンタルする必要がなく、支払いもスムーズになるため、爆発的に普及しているようです。
ここでも。
ここでも。
こんなところまで。
全部電子決済なんですね。これは正直非常に便利そうで、日本で普及しないのが不思議に感じるぐらいでした。
電子決済の他にも、日本にはない中国の画期的なサービスの数々
シェアバイクが画期的!
中国=バイクなイメージですが、今回の深圳で目立ったのが、自転車です。ほとんどの人が同じデザインの自転車に乗り、移動をしていました。
そうです、これらの自転車はシェアバイク。みんなでシェアして使えるレンタルサイクルなのです。
今有名なのは先日、日本国内(札幌)でもスタートし話題となったMobikeです。
こちらもやはりアプリで管理するようになっています。各自転車についたQRコードを専用アプリで読み込むと、ロックが自動解除されます。目的地までついたら定められた駐輪可能区域内であればどこにでも止めてOKみたいです。
このシェアバイクがすごいと思ったのはアプリだけではありません。
なんと…!タイヤに穴が!これならパンクすることもないし、維持費も抑えられそうですね。
鉄道の切符が画期的!
今回、香港国際空港に到着後、香港へは入国せず、直接フェリーで広東省深圳市へ入国しました。香港から隣街の深圳へはイミグレがあるので、時間を短縮するためです。
イミグレとは
入国管理または出入国審査をするカウンターの場所ことを指します。 日本人が入国管理又はイミグレーションと言うと長いので省略したものです。
(イミグレとは?|Yahoo!知恵袋)
地下鉄で華強北へ移動します。
チケット購入の自動販売機は、自分が持っていたお札では受け付けてもらえず、改札近くの窓口で両替してもらいました。中国語が話せず、ゼスチャーでなんとか理解してくれた様子です。
地下鉄の運賃は、数駅の距離だと3~5元程度です。ありがたい!
出てきたチケットは、プラスチックのコイン!?
これをどのように使うのか…?
いざ、改札へ!
正解はこうでした!
ピッ
投入ではなく、ICOCAのように近づけるだけで改札に入ることができます。
コイン型チケットにNFCのチップが内蔵されているのでしょう。日本の切符よりもエコですね。紙ゴミがでません!
ホームは、2重扉になっていて安全です。表示サインは、わかりやすいですね。
出口改札では、投入口にコインを入れると回収され、改札が開きます。
※全駅の入口改札前では、手荷物すべてをX線検査へ通さなければなりません。飲料水は、カバンから取り出し、別途検査されます。ご注意を!
まとめ
今回、クレジットカードを使用したのは、出国時の空港でお土産を買った1回のみです。スマホでの決済が当たり前の街になっています。
電子決済は中国の銀行口座が必須とのこと。残念ながら日本人の一般旅行客にはハードルが高いようです。
現地で現金を求めATMを探し求めることになりますので、深圳への旅は、現金を持参した方が良さそうです。
電子決済もシェアバイクも電車の切符も、どれも非常に便利だったりエコに感じました。日本でもこのようなサービスが増えればと思います。
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