全国の女子高校生の皆さん、こんにちは。
ゲームソフト分野(ゲームソフト学科&エンターテインメントソフト学科)で資格対策を担当している穐原です。
ゲームソフト分野は「ゲーム業界一直線!」を合言葉に、1年生の時からプログラミングに特化したカリキュラムを実践します。
また、1年次から作品制作に力を入れて取り組みゲーム業界への就職を目指すことになります。
前回は「ITパスポート試験(通称:iパス)」を紹介しました。
その続きということで今回もゲームソフト分野の学生達が取得を目指している資格を1つ紹介したいと思います。
その資格は「基本情報技術者試験」です。
基本情報技術者試験とは?
経済産業省が主催する国家資格「情報処理技術者試験」の中の区分の一つです。基本情報技術者試験は「ITエンジニアへの登竜門」と言われることがあります。「基本」とうい名称がついていますが、合格率は概ね25%前後(10人受験して3人合格出来ない)です。
前回紹介したITパスポート試験はどのような業種・職種でも、利用者も含めた情報化社会の中で生活する全ての人が対象でした。
それに対し、この試験を受験する対象者像として「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」というように試験要綱に記載されています…要するにITを駆使してシステム構築を行い提供する側の者が対象の試験というわけです。
受験できるのは春期と秋期の年2回
基本的に「春期(4月の3回目の日曜日)」と「秋期(10月の3回目の日曜日)」の年2回が受験日になります。
受験者数は、国内のIT関連の資格としてはNo1、その多さからも人気のある資格であることが分かります。
試験時間は合計5時間の長丁場
試験時間は、
- 午前:9:30~12:00(150分)
- 午後:13:00~15:30(150分)
の合計5時間です。
午前試験は多肢選択式(四肢択一)の必須問題を80問解くだけですので、結構時間的には余裕があると思います。
しかし、午後試験は時間的にかなり厳しいです。私も午後試験を受験する時は時間配分に最も注意を払います。
出題数が13問で、解答するのは7問です。このうち2問は必須問題ですが、それ以外が選択問題になります。選択問題なので、自身の得意な問題を解けばいいのですが、どの問題を選択するのかも試験時間内に行う必要があるため、どうしても時間との闘いになってしまいます。
私も受験し終わった後は、物凄く疲れてヘロヘロになります。
試験は日曜日なので、学生の人は、次の日の月曜日から授業が、社会人は仕事が始まるという過酷なスケジュールです。
合格するためには午前・午後ともに60点以上取得する必要があります。
神戸電子の教員の実力は!?(ここが、スゴ技だ!)
さて、iパスと同じく、学生達に受験してもらうわけですから当然担当教員の私も受験しています。
平成24年度春期~平成26年度秋期までの3年間(6回分)の結果は以下の通りです。
学生達には「俺より点数が高かったら焼き肉奢ったるわ」って言ってるんですが、負けるつもりは微塵もありません。
当然、全勝です!
と言いたいところですが、平成24年度秋期は、教え子に敗北してしまいました・・・・・。
私に勝った学生は、ゲームソフト学科で2年間学び、その後大阪電気通信大学デジタルゲーム学科の3年次に編入していきました。(※ちっくしょー!、勝ち逃げしやがって)
神戸電子のゲームソフト学科は、大阪電気通信大学総合情報学部デジタルゲーム学科への3年次編入学「特別指定校」に認定されているので、こういった進路を取ることもできます。
大学への編入学に興味のある人は、体験入学やオープンキャンパスの時に、気軽に質問してください。
平成27年度の春期(4月)の結果です。
7回目のチャレンジで何とか午後試験は100点満点が取れたのですが、午前試験が手ごわいです。
この時は悔しさのあまり枕を涙で濡らしました。
平成27年度の秋期(10月)の結果です。
午後試験は2回連続で100点満点でしたが、やはり午前試験で満点が取れません。
今年度(平成28年度)からは、新設された「情報セキュリティマネジメント試験」を受験しているので、基本情報技術者試験は受験できていないのですが、次年度以降、満点目指してチャレンジしていきます。
その前にセキュマネで満点を取らないといけないのですが・・・。
最後に
国家試験とはいえ資格に合格したからと言って直ぐにバリバリ仕事ができるわけではありません。しかし、基本情報技術者試験に合格すると、プログラマなどのITエンジニアへの就職がかなり有利になります。
なぜ、資格に合格すると就職が有利になるのでしょうか?
それは、企業が学生を採用する時に、資格取得の状況から「目標達成能力」を判断するためです。
年2回の受験チャンスしかなく、10人受験して3人合格できないレベルの資格ですから、運だけで合格することはできません。合格するという目標に向けて、適切なスケジュールを立て、それを着実に実行し、定期的に評価して、必要であれば修正していくことで、受験日に自分自身をベストの状態に持っていく事が必要です。
少し厳しい言い方ですが、資格は合格できなければ最初から受験していなかったのと同じ評価しかされません。
つまりビジネスと同じで「結果が全て」です。
制作した作品が就職活動時に重要視されるのも同じ理由です。技術力などを確認する意味もありますが、結局は目標達成能力を見られているはずです。
神戸電子には、さまざまな分野がありますが、それぞれの分野が、目標とする業界にマッチした資格取得を目指しています。
少しでも気になることがあれば、ぜひ、体験入学やオープンキャンパスで質問してください。
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