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専門学校教員が教える「建築士になるには」~あなたの疑問にお応えします!~

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専門学校教員が教える「建築士になるには」~あなたの疑問にお応えします!~

建築インテリアデザイン学科担当の田村です。

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建築インテリアデザイン学科では、「建築物=建物の全体」と「インテリア=建物の内部空間」の設計とそのデザイン手法について学び、建築業界において即戦力として活躍できる人材の育成を行っています。

建築インテリアデザイン学科が目指す職業

建築インテリアデザイン学科では、以下の3つのような職業につく為の勉強をしています。

  1. 建築士
  2. インテリアデザイナー
  3. CGデザイナー

今回は、「あなたの疑問にお応えします!」と題して、「建築士」という職業に就くにはどうすれば良いのかについて、一級建築士でもある私、田村が、自分の経験も含めて説明させていただきます。

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「建築士」ってどんな仕事?

まずは、「建築士」と言っても、漠然とどんな仕事をするの?って思っている人もいるかと思いますが、「建築士」というのは国家資格の名称です。
医師や弁護士、会計士のように、国家資格試験に合格した者のみが名乗れる職業上の名称で、国が認めて免許を与えるものです。

簡単に言えば、建築物を建てたいなぁと思っている人たちの思いや考えを具体的なカタチにする為に企画から完成、場合によっては完成後のメンテナンスまでトータル的にサポートをするお仕事です。

ただし、「建築士」は、本来は設計や工事監理を行う事が仕事なのですが、何も建築物の設計やデザインだけをしている人ばかりではなく、

  • 役所で建築関連の業務している人
  • 不動産関連の仕事についている人
  • 工事現場を束ねる現場監督

さらには、実際にいろいろな作業を行っている職人の中にも「建築士」の免許を持って仕事をしている人もたくさんいます。

建築士の仕事はなくならない!

近い将来(10年先)世の中が変わり、働き方も大きく変わると言われているこの頃ですが、
建築物は「衣・食・住」の「住」に当たる部分であるため、無くならない仕事です!

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若い人はチャンス!

実は、今の建築業界は高齢化が深刻な問題になっています。。。
「建築士」に目を向けてみても、その大半が60代以上の人たちなんです。
10~20年先には「建築士」の絶対数が今よりも極端に少なくなる恐れもあるわけです…
さらに、建築現場はもっと深刻で、建築関連の職人さん不足は、今でも大きな問題になっています…
裏を返せば、、、若い世代にはチャンスの時です!

3つの「建築士」

実は、「建築士」には、一級建築士、二級建築士、木造建築士という、3種類の建築士があります。
簡単に言えば、この3種類の建築士はつくれる建築物の規模や構造が違います。

  1. 一級建築士
    全ての建築物(規模や構造の制限がない)
  2. 二級建築士
    3階建て程度の規模のもの(主に住宅やインテリア空間が中心)
  3. 木造建築士
    木の構造体限定で一定の面積以下で2階建て以下のもの(主に木造住宅のイメージ)

因みに、『劇的ビフォーアフター』に登場する「匠」は、まさに「建築士」なんですが、業界内では「匠」などとは呼びません。あれは、テレビの番組内だけの呼び方です。私などからすると「匠」って、寧ろ伝統工芸品をつくる人のイメージで、あの呼び名は、どうも馴染めませんが(笑)

それと、「建築家」として、テレビや雑誌なんかに出ている人もいますが、あの人たちも「建築士」なんですよ。実は、日本には「建築家」という職業はないんです。ひょっとしたら驚きの人もいるかもしれませんが、日本では「建築家」はあくまで自称という扱いなんですよ。。。

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建築の設計ってどんなもの?

因みに、「建築士」の仕事と言えば、「設計」が思い当たるかと思いますが、英語では「設計」の事を「デザイン」と訳したりします。

建築設計には、大きく分けて以下のような3つの設計があります。

  1. 意匠設計
    建築全体のデザインを担当(欧米ではプロフェッショナル、デザイナー)
  2. 構造設計
    安全性を確保するために構造全般の設計を担当(欧米ではエンジニア)
  3. 設備設計
    人々が快適に活動できるようにする為、設備全般の設計を担当(欧米ではエンジニア)

通常、建築物は上記の3つのうち、一つでも欠けてしまうと成り立ちません。仮に完成したとしても、その建築物は良いものにはならないでしょう。

建築物は人が生活する空間ですから、安全性をしっかり確保しなくてはいけませんし、快適に生活できなくてはなりませんから、当然と言えば当然なのですが…

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「建築士」になるには??

建築士(一級、二級、木造)になるには、年に一度行われる建築士試験に受験しなくてはならないのですが、実は簡単に試験を受けることはできません。建築士試験を受験するには、受験資格が必要だからです。

受験資格を得るには、専門学校や大学が良いわけですが、専門学校、大学、高等専門学校においても「指定科目を修めて卒業した人」という条件が付きます。

その「指定科目」でしっかり単位を取得して卒業すれば、卒業と同時に受験資格が得られるというわけです。

建築士試験ってどんなもの?

受験資格を得て、次に待っているのが建築士試験です。
試験には、一次試験である学科試験と二次試験である設計製図試験があり、この2つの試験に合格して初めて「建築士」になれるわけです。

<学科試験>
学科試験は毎年7月に行われます。
学科は、全部で4科目あり、このすべてで13点以上の基準点があります。
その上で、100点満点のうち、合格基準点である60点以上を取れば学科試験合格となります。
※点数は、試験難易度により変動があります。

  1. 計画
    計画手法、環境、設備、歴史、省エネルギーに関する問題など
  2. 法規
    法律、規則に関する問題(建築基準法、建築士法、都市計画法、建設業法、他)
  3. 構造
    構造力学、各構造に関する問題
  4. 施工
    各工事の工法や届け出など工事現場に関する問題

因みに、一級建築士では科目が5科目となります。(二級建築士にある「①計画」が「計画」と「環境・設備」という二つの科目に分かれます。)

<設計製図試験>
設計製図試験は、毎年9月に行われます。
主に、木造住宅の設計がテーマです。3年に一度、鉄筋コンクリート造の施設がテーマになる事もありますが、この課題に提示される規模が、二級建築士が設計できる規模となっているわけです。
試験は、5時間で行われ、A2サイズ(420㎜×594㎜)の用紙に手描きで図面を作成します。さらに、3つ程度ある設計に関する項目に対して記述文を作成します。

因みに、一級建築士では毎年、鉄筋コンクリート造の設計となり、建築物の規模も二級建築士よりも大きいものとなり、その用途は様々です。(集会場、図書館、マンション、オフィスビル、ホテルなど)
用紙サイズは同じですが、試験時間は6時間半で、設計に関する記述文は10項目にもなります。

<試験合格率>
試験の合格発表は毎年12月にあります。
「二級建築士」の合格率は、学科試験が約30%、設計製図試験が約50~55%、総合(学科・製図)で約20~25%です。

因みに、「一級建築士」の合格率は、学科試験が約15%、設計製図試験が約40%、総合(学科・製図)で約10%です。

<近年の試験傾向>
近年、建築士試験は難化傾向にあります。理由としては、10年ほど前に起こった耐震偽装事件や相次ぐ大規模地震や建築設備に関わる事故なども影響しているものと考えられます。

神戸電子なら大学より2年早く受験資格取得が可能!

神戸電子専門学校の建築インテリアデザイン学科建築デザインコースを2年間しっかりと勉強してもらって、単位を取得して卒業してもらうと、この「指定科目を修めて卒業した人」として認められるので、卒業と同時に受験資格が得られます!

これは、神戸電子専門学校が、建築士試験の試験元から二級建築士受験資格認定校として認められているからです。

大学では建築以外の勉強(主に語学や一般教養など)もある為、この受験資格を得るには4年間かかるわけですが、神戸電子専門学校であれば、大学よりも2年早く受験資格が得られます!因みに、建築に関する学歴なしの人になると、実務経験7年以上で受験資格取得になります。

設計製図試験合格率96.7%!

建築インテリアデザイン学科では、「二級建築士」を在学中に取得する為のコースがあります!このコースは、3年目に設定されているわけですが、実質は2年生の後期にあたる10月からスタートします。

他校では、3年目の4月からスタートするわけですが、建築インテリアデザイン学科ではそれよりも半年前からスタートするので、近年、難化傾向にある二級建築士試験に対しても基礎から応用までしっかりサポートします!

その結果、建築インテリアデザイン学科が設置する3年目の二級建築士受験コースでの合格率はめちゃくちゃ高いです!先ほども書きましたが、「二級建築士」の合格率は、学科試験が約30%、設計製図試験が約50~55%、総合(学科・製図)で約20~25%なのに対して、総合(学科・製図)で90%以上です!

特に、設計製図試験においては96.7%の合格率をキープしており、合格率100%の時も多数あります!3年目の二級建築士受験コースには、「合格保証制度」「就職保証制度」などもありますので、詳しくは体験入学やオープンキャンパスでご確認ください。

「建築士」って、どんな人に向いているの?

正直、どんな人でもしっかり建築関連の勉強をして受験資格を得た上で、建築士試験に合格すればなれると思います。
ただし、建築士試験に合格するという事は、最低限必要な建築物の設計・施工・工事管理に必要な知識・技術があるか否かが問われ、そのレベルをクリアしたという事です。

大切なのは「建築士」になってからが本当の始まりだという事です。その為にも、「建築士」として生きていく上で、自分は何をしたいのかという自分の将来についてのビジョンを、学生時代から少しずつでも良いので、具体的にしていく事は、就職活動をする際にも非常に重要だと言えるのではないでしょうか。

私の経験上、敢えて挙げるのなら以下のような人なのではないでしょうか。

  1. 建築に対して興味がある人
  2. 地道にコツコツと作業を進められる人
  3. コミュニケーション能力がある人
  4. 物事に柔軟に対応できる人

勿論、建築の仕事をする上で必ず全てを備えておかないと仕事ができないというわけではありませんが…仕事をする上で大切なことだと思います。

特に、①に書いた「建築に対して興味がある人」というのは、大事な部分かと思います。

私も、休みを見つけては建築物を見学したり、有名な建築物ではなくても生活のちょっとした場面の中でも勉強になるなぁ~と思いつつ日頃過ごしていたりします。これは、私に限った話ではありません。

建築士は、極端に言えば一生勉強ですからね。。。

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今こそ建築を志す若い人材が求められる時!

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この記事を読んで、「建築士になりたい!」や「建築やインテリアの設計、デザインに興味がある!」という人は、是非、体験入学やオープンキャンパスにお越しください!
様々な疑問にお答えさせていただきます!

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