
みなさん、こんにちは。
情報ビジネス学科担当教員の前田です。
情報ビジネス学科は2年間で簿記、マネジメント実践、パソコンスキル、プレゼンテーション、ビジネスマナー、コンピュータ会計などを勉強します。事務、販売、営業などさまざまな職種に応用できるビジネススキルを学ぶ事ができます。
今回は「『お金』豆知識講座」と称して、高校生のみなさんに「お金」にまつわるチョットした雑学をご紹介したいと思います。
ぜひ学校で披露してみてください。人気者になれるかもしれませんよ~~。
お金に関するクイズに挑戦!
では「○×」のクイズ形式で3問ご紹介したいと思います。楽しみながら考えてみて下さい。
①千両箱は肩でかつげるくらいの重さである?
②女性として初めて日本のお札の肖像に登場したのは樋口一葉である?
③福沢諭吉が一番多くお札の肖像になった人である?
どうでしょうか?
ではシンキングターイム!カッチ、カッチ、カッチ~~~。
制限時間終了!それでは解答に移ります。
①千両箱は肩でかつげるくらいの重さである?
・・・答えは「×」です。
時代劇などで、千両箱を盗んだ泥棒が、ひょいと、肩にかついで屋根づたいに逃げていく場面をよく見ますよね?
実は、千両箱に小判が目一杯入っていたら、そんなに軽い感じでは持ち上げられないんですよ。
箱だけで3.75kg。小判1枚の重さが約18g(慶長小判)ですので、千枚で約18kg!
つまり箱と合わせて約22kgもあります。屋根どころか道もまともに歩けないですよね。
②女性として初めて日本のお札の肖像に登場したのは樋口一葉である?
・・・答えは「×」です。
お札は20年に一度改定されますが、前回2004年に千円札が夏目漱石から野口英世に、5千円札が新渡戸稲造から樋口一葉に肖像が変わりました。1万円札は福沢諭吉のまま変わりませんでしたね。
お札の肖像は男性のイメージが強いですが、女性がお札の肖像になるのは彼女が初めてではないのです。
実は1881年から発行された1円札、5円札、10円札には神功皇后という女性が描かれています。また2000年発行の2千円札(記念に1枚持っています)の裏にも紫式部が少し描かれていますよ。
神功皇后
しかし、なぜ今までお札に女性の肖像が少なかったかご存じですか?
日本のお札に描かれている男性は非常に毛深いですよね。これは昔の男性たちが今よりも顔にひげをたくさん生やしていたという事実だけではないんです。
お札に描かれるために必要な条件の1つに、偽造を防ぐために、あごひげ、口ひげ、しわなどいずれの表現形式にせよ、たくさん細かなところを描く機会を提供する必要があったんです。樋口一葉は以前も人物選考で候補の1人に挙がっていましたが、顔がツルツルのため選ばれなかったんですね。
現在はかなり高度な偽造防止技術がありますので、女性の樋口一葉が登場したというわけです。みなさんもよく知っている「すき入れ(光で肖像画が浮き出る)」や「ホログラム」などです。
ホログラム
ちなみに千円札の裏側にものすごく小さな字ですが、カタカナで「二」「ホ」「ン」と書かれている箇所があります。これも偽造防止の技術の1つですが、時間があるときに探してみてください。本当に小さいですよ~。
③福沢諭吉が一番多くお札の肖像になった人である?
・・・答えは「×」です。
上で紹介したように、2004年発行の1万円札とその前の1万円札の肖像は福沢諭吉です。2回連続で登場しており、お札のイメージが強い福沢諭吉ですが、実はこれまで最も多く登場している人物は聖徳太子なんです。1930年に100円札として登場してから、1958年発行の1万円札まで全部で7種類のお札になっています。
聖徳太子
さて、何問正解されましたでしょうか?
全問正解の方はすごいとしか言いようがありません。
「肩が凝る」という言葉もアノ人が!
話が変わりますが、私が執筆しているブログが今回で17回目となります(良かったら過去の記事も読んでみてください)。
ブログを書くのも結構大変です。ですので、今ブログを書いている私の肩はとても凝っています。
夏目漱石
この「肩が凝る」という表現ですが、以前の千円札に描かれていた夏目漱石が造った言葉だと言われています。
夏目漱石の「門」という小説の中にこのような表現があり、それ以前には肩凝りについては特別にその症状を指す用語は存在しなかったので、肩凝りという症状を認識していなかったという説(本当かどうかは知りません)も存在します。
しかし、そうであるなら肩凝り持ちの私にとっては由々しき問題です。肩凝りを認識しているのは夏目漱石のせいだという事になります。
今日は記念に1枚だけ持っている夏目漱石の千円で、湿布を買って帰ろうと思います。記念の千円がなくなりますが、夏目漱石の千円で買った湿布ならきっと肩の凝りもなくなってぐっすりと眠れると思います(笑)。
では、また。
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