建築インテリアデザイン学科担当の田村です。
建築インテリアデザイン学科では、「建築物=建物の全体」と「インテリア=建物の内部空間」の設計とそのデザイン手法について学び、建築業界において即戦力として活躍できる人材の育成を行っています。
また、建物単体だけでなく、その周辺環境や利用する人の行為などにも目を向けながら、総合的にデザインすることを目指しています。
今回は、9月20日(木)~22日(土)に行われた「建築新人戦2018」と9月20日(木)に学内で実施された2年生前期合評会の報告をさせていただきます。
2年生前期合評会
まずは、9月20日(木)に行われた2年生前期合評会からです。
最初に司会の吉岡先生より、各課題概要の説明がありました。
今年度は、全部で6課題と例年になく多くの課題が設定されました。
6課題とは言え、学生たちはそれぞれが所属するグループの先生の下、そのグループで提示された課題に取り組むというもので、A先生グループに所属する学生はコミュニティセンター、B先生グループに所属する学生は美術館といった流れで実習は行われました。
1つのグループを設計事務所という位置付けで捉えるならば、そこに属する建築士が担当物件を設計し、所長である先生にチェックを受けながらプロジェクトを進めていくイメージに近いかなと思います。
以下、各担当教員と課題の一覧です。
- 課題①「コミュニティセンター」 担当教員:吉岡
- 課題②「これからの美術館」 担当教員:田村
- 課題③「こどものためのたてもの」 担当教員:永井(非常勤講師)
- 課題④「都市の変移における街区のあり方を考える」
課題⑤「物語るインテリア」 担当教員:前田(非常勤講師) - 課題⑥「空き家、活用方法の提案」 担当教員:西川(非常勤講師)
※課題⑤「物語るインテリア」は、9月末に実施されるインテリアコンペに提出予定です。
いよいよ発表スタート!
今回の合評会では、時間の関係もあり、担当教員がグループから4~5名の学生を選抜し、全体の約半分にあたる25名が発表を行うというスタイルで実施されました。
建築設計課題の作品発表の一コマです。
インテリア設計課題の作品発表の一コマです。
毎年、合評会が行われるのはホワイエという場所なのですが、今回は人数や他学科との関係もあり、
学内で一番大きなソニックホールでの実施でした…みんな緊張気味です。。。
発表後には、先生方から講評をいただきます。
良かった点や改善した方がいい点や、3年次希望者には就職活動をする上で必要なブラッシュアップについてもアドバイスをいただきました。
専門学校で唯一7年連続上位100選入選!
今回の合評会が行われる約1ヶ月前に建築新人戦2018において、一次審査である上位100選入選者の発表があり、この合評会が行われた時点で3名が入選を果たしていました。
上に挙げた写真の3名が、上位100選入選者です。
上から順に、田中達也くん、川鶴裕里恵さん、稲毛涼太くんです。
さらに、稲毛涼太くんと香山昌久くんが、昨年度に続き2年連続でデジタルデザインセレクション部門にノミネートされていました。
合評会後、1~2年生と教員、そして講評にも参加してくれた3年生も一緒に、なかなかこれだけ一堂に会することがないので、記念撮影を行いました!
ホッとしている人もいますが、建築新人戦入選者はまだこれからが本番といった感じでしょうか…
いよいよ建築新人戦2018始まる
合評会の翌日、いよいよ入選者たちが勝負する日がやってきました!
開催自体は、9月20日(木)からスタートしていたわけですが、9月21日(金)に行われるデジタルデザインセレクション部門の公開審査と、9月22日(土)に行われる二次審査が入選者の本番になります。
会場は、大阪にある梅田スカイビルです。
9月21日(金)に行われたデジタルデザインセレクション部門の公開審査から
お伝えします。
デジタルデザインセレクション部門公開審査!
「デジタルデザインセレクション部門」は、より質の高いコンピュテーションデザインの探究を目的とした企画です。
8月に行われた一次審査で全応募作品から約10作品が選出され、さらに公開審査で最優秀賞1点、優秀賞2~3点が選ばれます。
本校からは、2名がノミネートされていたわけですが…
優秀賞!!
香山昌久くんが全体2位の優秀賞を専門学校生で初めて受賞しました!!
香山くんの作品は、課題④「都市の変移における街区のあり方を考える」について取組み、
神戸の歴史を語る上で外せない名所、旧居留地のメインストリートである京町筋に対しての提案です。
地形に独特の起伏を付けたデザインが特徴で、それぞれに居場所をつくっています。
香山くん、おめでとう!
建築新人戦二次審査!
続いて、建築新人戦二次審査について報告します。
二次審査では、8月の一次審査を突破した上位100選入選者の中から最優秀新人賞を選ぶものです。
これまで専門学校で唯一連続入選をし、今年で7年連続での入選でした。
しかし、これまでこの二次審査を突破したことはなく、学生も教員も一つの目標でした。
建築新人戦では、上位100選入選が模型を作成し、プレゼンボードとともに会場に展示されます。写真は、本校の入選者3名の展示風景です。
川鶴さんの模型はとても繊細で美しいですね!
田中くんは、地下空間ということで断面模型です。
稲毛くんは、近未来的なイメージそのままにコンセプトを全面に出した抽象的な模型です。
2名が上位16選入選!!!
田中達也くんと川鶴裕里恵さんが、上位16選に専門学校生として初めて入選しました!
建築新人戦の入選作品の多くは国公立大学や有名私立大学の3回生で、専門学校生は2年が同じ土俵で戦うということで、これまでなかなか突破できない大きな壁でした。
しかし、今回は見事2人がその壁を打ち破ってくれました!
田中くんの作品は、課題②「これからの美術館」について取組み、
神戸の都市公園である東遊園地南側の噴水広場を対象地に、地下空間を活用したダイナミックな提案で、アートだけでなく空間変化を含めて楽しめる美術館となっています。
川鶴さんの作品は、課題①「コミュニティセンター」について取組み、
現在テニスコートとして利用されている場所を対象地として、古来、多くの人が「神社」を交流の場として利用していたことに着目し、神社建築のエッセンスを取り入れつつ、その空間構成を現代的な解釈に置き換えることで、新しい交流の場のあり方を提案しています。
惜しくも二次審査で上位16選には届きませんでしたが、稲毛涼太くんも上位100選入選と併せてデジタルデザインセレクション部門選出と大健闘!
稲毛くんの作品は、課題③「こどものためのたてもの」について取組み、
神戸港にこどものための施設として、水族館、プール、ツリーハウスの3つの機能を持った近未来的な提案で、3種類の大きさを持つボックスを立体的に組み上げたこれまでにない建築となっていました。
今回、神戸電子の学生たちは、これまで以上に優秀な成績を残すことができました。
学生たちの日々の努力が評価されたことを、我々教員も大変うれしく思います。
最後に…入選したみなさんへ
この度は、入選おめでとうございます!
今回の経験は、とてもいい経験となったはずです。
いろいろ大変な時もありましたが…何はともあれ、お疲れ様でした!
後期からは、いよいよ卒業に向けた学びとなりますが、
各々の目標に向かって、頑張りましょう!
それでは、今回はこの辺りで…
またお会いしましょう!
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