建築インテリアデザイン学科の田村です!
建築インテリアデザイン学科では、「建築物=建物の全体」と「インテリア=建物の内部空間」の設計とそのデザイン手法について学び、建築業界において即戦力として活躍できる人材の育成を行っています。
今回は、建築新人戦2016についてお伝えします!
建築新人戦とは
所属する大学・短期大学・専門学校・高等専門学校で取り組んだ設計課題作品を対象に実施するコンテストです。
毎年、全国から数多くの作品応募があり、建築を学ぶ学生にとっては夏の大きなイベントの一つとなっています。
イメージ的には、高校の部活動でいうインターハイのような感覚でしょうか…
http://kenchikushinjinsen.com
8回目の今回は、応募登録数は995、教育機関数は106校、都道府県数34のみならず英国からの応募もあったそうです。
9月12日に一次審査が行われ、提出された応募作品の中から上位100作品が選定されました。
専門学校で唯一の上位連続入選!
有名国立大学をはじめ、大学3回生が数多く名を連ねる中、今年も神戸電子専門学校の2年生が設計した作品が、上位100選に選出されました!
今年度は、2名の学生作品が入選され、これで5年連続入選となりました!
もちろん、専門学校では唯一の快挙です!
課題テーマは「美術館」
本校では、カリキュラムの関係上、毎年、2年生が参加をするわけですが、今年も4月からこの設計課題に毎週取り組んできました。
丁度、建築新人戦の提出が夏休み期間中という事もあり、休み期間中も実習室で課題に取り組む学生がたくさんいるというのが毎年の恒例となっています。
今年度の入選作品!
上位100選入選 山内貴文くんの作品
山内くんの作品は、神戸港に浮かぶ人工島ポートアイランドにある公園が対象地です。
作品タイトルは『交差する美術館』です。
- 人々が興味を抱き立ち寄りたくなる美術館
- 動線を意識させない一筆書きの動線
(※動線とは、人やものが移動する経路のことです) - 自然と共存できる展示空間
この3つをコンセプトに設計されています。
屋内空間での展示だけでなく、屋外にも展示空間を設けて、その中をどんどんと進んでいくことで、あたかも公園全体が美術館になったかのような空間体験ができます。
指導担当者は、2年生担任の田村(筆者)です。
上位100選入選 有末汐里さんの作品
有末さんの作品は、吹田にある緑豊かな公園が対象地です。
作品タイトルは『曲がり隠れる美術館』です。
伸び縮みし曲がる美術館です。
それは、訪れた人が、その先の空間と美術品に期待を膨らませて移動することを意図しています。
躙り口のような空間をくぐり抜けていき、美術品と鑑賞する人はその中で対等になるように考えられています。
指導担当者は、1年生担任の吉岡先生です。
さらに上位を…そして、来年に向けて
上位100選入選作品から、「最優秀新人賞」「優秀新人賞」「BEST 8」「BEST 16」と選出されるわけですが、我々の今年の目標は「BEST 16」以上の入選!
9月25日に梅田スカイビルで二次審査が行われました!
会場は、上位100選入選作品の模型とプレゼンパネルがずらりと並び、独特の空気感があります。
当日は、本校の1年生の顔もちらほら…来年に向けた勉強でしょうか、、、
同世代の学生が何を考え、どのように建築として空間表現しているのかをみんな熱心に見学していました。
頼もしい。。。来年にも乞うご期待ですね。
さて、二次審査ですが、残念ながら目標の「BEST 16」以上の入選はなりませんでした。
でも、先ほども書きましたが、たくさんの1年生が見学に来ていましたし、来年こそは、このリベンジに彼らが頑張ってくれるだろうと願いを込めつつ、我々、教員も来年さらに良き作品が生まれるようしっかり指導しなくてはなと誓ったわけです。
おまけ ~建築豆知識~
因みに、二次審査や作品展示が行われた梅田スカイビルは、建築家・原広司さんの設計です。原広司さんは、京都駅の設計でも知られ、今の日本建築界の重鎮のひとりでもあります。
このビルは、2つの超高層ビルの上に展望台がある空中庭園が乗っかるという、画期的なデザインがなされています。
なお、空中庭園は、地上で組み立ててからワイヤーロープでつり上げる「リフトアップ工法」で建てられたビルなんですよ。「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」の一つにも選ばれていたりします。
ここに来るだけでも建築を学ぶ学生にとっては勉強になると思います。
地下にはレストラン街があったりもするので、建築を学ぼうと思っている方は、ランチのついでに是非行ってみてくださいね!
では、またお会いしましょう!
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