インダストリアルデザイン学科担当教員の川口です。
インダストリアルデザイン学科では、「3D-CAD」を活用したものづくりを学んでいます。3D-CADはコンピューター上で製品などのデザイン(設計)をすることです。暮らしに身近な製品のデザインから自動車の開発など様々なものづくり分野で活用されています。
めざせ商品化!女性のココロをつかむ工具のデザイン
先日、2年生が進めてきた工具のデザイン、「女性向けドライバー」の最終プレゼンがありました。
電気工事や各種物件メンテナンスの現場で女性エンジニアたちが活躍するエルスリーグローバル株式会社様からいただいた企業と学校との連携(産学連携)の課題です。
エルスリー様には、これまでにもアイデアや進捗状況のチェックに直接何度も足を運んでいただいていて、その際にいただいたアドバイスをいかにして各自の作品に採り入れ、最終形に仕上げたかが今回の見どころです。
「使い手のプロ」の評価は?
前回素材に関する提案をいただいた作品。「これは欲しい!」と思わず唸らせる出来に仕上がりました。
試作品を実際に手にしていただいた感想が一番気になります。使用感はいかがでしょうか?
これまで「作り手のプロ」」から直接アドバイスをいただく機会が多くありましたが、この課題では、女性エンジニアという、いわば「使い手のプロ」に評価をいただきました。
「プロ向け」、「DIY用」、「子供から大人まで誰にでも使いやすい」などといった、それぞれのコンセプトにより方向性は異なりますが、外観の美しさや楽しさだけでなく、耐久性や利便性など、あらゆ要素で商品としての価値が求められます。
ドライバー以外にも過去に課題製作した「スイッチプレート」もお披露目。プレゼン終了後はリラックスして会話も弾みます。
プレゼンを終え、いただいたありがたいお言葉の数々。
今後の展開に期待!
全員のプレゼン終了後は、エルスリーグローバルの皆さまおひとりずつから講評をいただきました。
「前回こちらから提案したことが、今回作品に盛り込まれてありうれしく思いました。」
「男子学生たちもしっかり女性のココロ捉えていて、それぞれ個性豊かに仕上がっていました。」
「こういう取組みから女性エンジニアがもっと増えるきっかけが作られればと期待しています。」
などなど、うれしいお言葉をたくさんいただきました。
今回の課題は、就職を目の前に控えた2年生にとって、今後ものづくりを通じて社会に貢献できる人材となるため、「使い手の気持ちを考える」ことの大切さを実感できるまたとない機会となりました。
なんとYahoo!ニュースでも紹介されました!
また、後日エルスリーグローバルの松浦社長が取材を受けたYahoo!ニュースの記事に、なんと今回の課題も紹介されました!
今後、高い評価をいただいた作品は引き続き商品化の可能性を探っていきます。
女性エンジニアの皆さんの「ゲンバ女子力」を高めるお手伝いが少しでもできればうれしいですね。
エルスリーグローバルの皆様、本当にありがとうございました!
- Date:
- この記事を
友だちに教える - LINE
- - HatenaBookmark
- GooglePlus