みなさんこんにちは、生島です。
神戸電子専門学校では現在、異なる分野同士で共に学び共に創る「共創」をテーマとした活動を行なっています。
ところが、普段学生に専門的な技術を教えている先生でも実は違う分野のことはほとんど知りません。専門性が高くなるということは狭く深く掘り下げることだからですね。
じゃあ他の分野が勉強している内容を先生自身で体験してもいろいろな勉強になるのでは!?
ということで、サウンド分野の市尾先生、デジタルアニメ学科の土居先生、ゲームソフト分野の生島の3人で3DCGアニメーション学科にお邪魔し、山本先生に授業をお願いしました。
3DCGアニメーション学科の実習室へ
やってきたのは東館。
グラフィックス関連の実習室が集まる校舎です。
分野が違うと立ち入ることのない場所ですが、こんな風になっているんですね。
なぜか手洗い場がありますが、これはこれで便利かも。
「Maya 2020」というソフトでモデル作りに挑戦!
まずはキャラクターをCGで作っていく流れを知るため、Autodeskの「Maya 2020」というソフトでモデル作りをしてみました。
マウスで操作するくせにキーを併用するために左手が忙しい!
オブジェクトの移動はWキー、カメラの回転はAltキー、
オブジェクトの中央表示はなんでしたっけ?
ショートカットキーが多すぎて覚えきれる気がしない!
CG制作ツールってアイコン多すぎませんか。もう何が何やら……。
3DCGを学ぶ学生はこれをひとつひとつ理解してるんですね。
面や辺を変形させて3Dモデルを作っていく原理は理解しましたが、このやり方で人間とかロボットとか作っていくのはスゴすぎる!
そしてここで新たな情報が明かされました!
「CGでモデルを作る人」と「モデルをアニメーションさせる人」は別の職種とのこと!
そりゃあモデルのクオリティを上げるだけで膨大な時間がかかるので違う担当者で分業しないと回らないですよね。
アニメーションを勉強する学生たちはモデル作りは行わないため、フリーで配布されているモデルを利用するらしいです。
アニメーション用のデータには先ほどの要領で作られた3Dモデルに「リグ」と呼ばれるコントローラーが仕込まれています。
リグをつかんで動かすと……、
なるほど、いろいろなポーズを取らせることができます。
あとは好きなポーズをいくつか記憶させていくと各ポーズの間の状態が補完されてアニメーションするというわけです。
いろいろな動きをつけようと思うとキャラクターのポーズを何度も微調整してやり直さないといけないですね。
「歩く」とか「走る」といった一般的な動きでも普段見慣れているだけあって相当に注意しないと不自然に見えてしまうそうです。
学生が作ったアニメーション動画を見せてもらいましたが、ツールを触った今だからこそその大変さがわかります。
3DCGアニメーション学科では作品を学生全員で共有
3DCGアニメーション学科では各学生が作った作品を全員が見れる状態にしているそうです。
クリエイターである以上、他の人から見られることにも慣れておかないといけないわけですね。
さいごに
普段、手描きが中心のデジタルアニメ学科の土居先生は
授業が終わってもひたすらアニメーションをいじっていました。
専門外のことですが、その分野で使われている手法やツールを知るのは刺激的でした。今回は3DCGアニメーション学科の授業を体験しましたが、体験前と体験後とではただのイメージだった専門性や大変さを知ることができました。また、視野が広がったように感じます。
今後もこのような活動を通して他分野同士の交流を図っていきたいと思います。
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