声優タレント学科の教員をしています、大橋です。
声優タレント学科では、アニメーションの吹替えやナレーションは勿論の事、昨年「紅白」に出場を果たした声優アイドルグループ“ミューズ”に見られる、歌(ヴォーカル)やダンスのトレーニング、さらにはいつでも人気声優としてラジオ番組に出演できるよう「ラジオDJ」の勉強や、いま話題の「2.5次元演劇」にも備え“舞台演技”のレッスン等々、極めてマルチなカリキュラムで様々な可能性を引き出すための授業が日々行われています。
“光陰矢の如し”とはよく言ったもので、月日が経つのは実に早いものですね…ちょっと
大げさ?
でも学生たちは、この一年間で様々なハードルを越え、一回りも二回りも成長したに違いありません。
今回は、ちょっと欲張って この一年間の歩みを一気に振返り、2018年度への架け橋としてこの先 くじけそうになったとき 読み返して奮起する糧にしたいと思います。
声優タレント学科2017〜2018年の活動まとめ
3月
春は、ダンスでスタート!
本校 ダンス講師の大西正人先生が「世界ダウン症の日」に合わせて
自らプロデュースしたチャリティイベント「ユニヴァーサルフィットネスプロジェクト」!
神戸ハーバーランド・スペースシアター(特設ステージ)で 大勢のプロダンサーや
ダウン症の子供たちと一つになってのライブオンステージ。
こんな貴重な経験は、なかなか出来ませんよ ホント…。
4月
【Ⅰ】装いも新たにスタートした新カリキュラムに、好奇心が膨らみます。
写真は、授業「ラジオ番組制作」の一コマ ―
自分たちだけのオリジナル番組を作り上げ、最後にスタジオ収録を敢行。
クリエイティブなセンスを磨きながら、トークスキルを身に付けます。
【Ⅱ】、早や3年目に突入した「インターンシップ」トライアル!
プロの俳優陣と共に全国を巡演する現場研修が、実践型カリキュラムとして取入れられ、学生たちの意識レベルが大幅にアップしたと感じる 今日この頃であります。
5月
【Ⅰ】「高槻JAZZストリート」3会場で20名が司会進行役を務めました。
2年生を中心に、入学したばかりの1年生たちも多数出演。
いきなりのLIVE出演にも関わらず、懸命に努めていた1年生たちに先輩メンバーも かなり触発された様子でした。
【Ⅱ】ダンス講師‐大西正人先生プロデュース企画 第二弾、「MUSIC BOX 2017」!
毎年 神戸文化‐大ホールで開催される“歌”あり“ダンス”あり“お芝居”あり、豪華3部構成のショーアップイベントに2年生全員が出演。
大ステージで大勢のプロフェッショナルに囲まれてのライブオンステージは、彼らに大きな自信と掛替えのない思い出を残してくれたに違いありません。
6月
「ラジオ番組『プラ生』」オーディションに4名が合格!レギュラー出演が決定!!
毎回 著名声優等 豪華ゲストを迎えての生放送とあって、喜びあり緊張あり… そんな夢のような日々が ココ地元神戸で体験出来たことは、学生にとって大きな財産となりました。
7月
防犯劇‐ニュースリリース
毎年恒例となった兵庫県警(生田警察署)× 神戸市中央区 主催の高齢者向けイベント「消費生活講座」。
ここ数年で、ここまで巧妙になったのか…と驚かされる「振り込め詐欺」。
「自分は絶対大丈夫…なんて安心してたら、大変な事になりますよ!」と、様々な事例をあげて、それらを劇化~啓蒙を促す“防犯劇”の上演が 私たち声優タレント学科のお仕事。
学生たちの演技が、地域社会に役立てて頂いていると 誇りに思える行事の一つです。
8月
【Ⅰ】長~い夏休みで、少しアタマはバカンスモード…。
でも、これだけ時間があるときにこそ ガッツリ学べることもあるはずです。
そこで我が声優タレント学科では、夏季特別講習として「演劇」と「ダンス」の短期ワークショップを開催。
普段の授業では叶わない全学年合同の「演習」を通じて、“チームワーク”や“課題解決スキル”を身に付けます。
【Ⅱ】夏休みも終盤…、この日は「演劇実習Ⅰ」の中間発表‐本番日。
前期授業で学んだ演技の基礎となる“感情開放”をベースにした「ショートドラマ集」を全員で上演しました。
ドラマ…っていうか むしろコントに近い内容で、とても馴染みやすく 何より楽しいし
笑える。
ついこの前入学したばかりなのに、これだけ自然な演技が出来るのは、さすが演技指導の河瀬先生はスゴイと思いました。
9月
長かった夏休みも終わり、この日は「京都太秦映画村」まで校外学習に行ってきました。
現地では、2017卒で現「伊勢安土桃山文化村」に勤務している青山輪さんが合流し、普段観れない「忍者ショー」や「撮影所体験」等々 様々なアトラクションから 定番の「お化け屋敷」まで、“勉強”と“遊び”で目一杯の一日でした。
10月
前期成果発表として、新長田アートシアターdbにおいて開催された「声優‐歌と踊りの祭典『Say you ! SOUND SPLASH 2017』(歌唱指導:浅井亜喜子先生/ダンス指導:大西正人先生)」、今では声優業界でも珍しくなくなったダンス&ヴォーカルのジャンル。
これまでは、選ばれた者だけがステージに立っていたが、前回より全体的なレベルを上げる為に全員が歌い踊るシステムに切り替えた。
「やれば出来る」ではなく「出来ない」学生は一人も居ないってことが、分かりました。
11月
【Ⅰ】この日は、満を持しての「学園祭」。
我が声優タレント学科は、1年生が「演劇とゲーム」で楽しめるブース『MAD MAX』で、2年生が「楽しいイベントと飲食」が楽しめる ちょっとしたテーマパークみたいなブース『P2天閣』を展開。
ホントの収益は、金額よりも もっとプライスレスなもの…
お客様を楽しませることの喜びと、仲間と協力し合って一つのモノを創り上げる達成感をしっかり学んでくれたのなら何よりです。
【Ⅱ】またまた ダンス講師‐大西正人先生プロデュースによるオリジナルイベント『Pro★pro ファミリーコンサート(3部構成)』の「第1部:ミュージカル『かがやけ魔法の合言葉』」に学生たちが出演。@神戸文化ホール
なんと、若き日のアイドル歌手で 俳優の加納竜さんとの共演が実現しました。
家族で楽しめる ほのぼのしたストーリーと学生たちの熱演が Best much!
ここで彼らが得たものは限りなく大きなものだったに違いありません。
12月
この日は、「演劇実習Ⅱ(後期)」で2年生たちが 勉強してきた「落語」の演目を発表しました。
演出/演技指導の岡村宏懇先生は、古典芸能に精通したプロ狂言師でもあり、一味違った教え方で学生たちを導いてくれました。
古典から新作まで、バラエティに富んだラインアップでお届けした一時間。
未知のジャンルに挑んだ彼らは、これでまた一つ“新たな進化”を遂げたに違いありません。
1月
いよいよ迎えた「卒業公演」本番日。
今年度は特別に、地元を代表するプロ集団劇団自由人会が主催する「神戸開港150年記念事業『神戸海軍操練所』」に、プロ俳優と肩を並べての大舞台に臨みました。
@神戸文化ホール
因みに、原作は当校演劇講師‐河瀬仁誌先生によるものです。
そして、学生のほとんどが かつてここ神戸の地で あの勝海舟のもとに学んだ操練所生を演じました。
昨年夏よりスタートし 長期にわたるリハーサルを経て迎えたこの本番。
彼らは、各々 何を学び 何を得たでしょうか…。
それはきっと、何年後かに 彼らがこの日を振返ることがあれば その時初めて気付くの
かも知れません。
そして こう思ってくれたら本望です、「あの時はあれだけやれたんだから大丈夫、もっと
頑張れる!」と…。
2月
この日は、進級公演『王の血脈』が本番を迎えた日。@神戸三宮シアター・エートー
一年前に入学してきたとき 彼らは、そのほとんどが初心者でした。
ひとこと台詞を覚えて喋ることすら 覚束なかった彼らが、この日は 大勢のお客様を前に 堂々と演じ、そして朗々と喋っていました。
卒業公演となった「海軍操練所」原作者でもある 当校演劇講師の河瀬仁誌先生の脚本/演出でお送りした豪華版進級公演とあって、上質のエンターテイメントに仕上がっていましたが、そのクオリティを支えようと頑張った彼らにも 心からの拍手を送りたいと思います。
ホントお疲れ様でした。
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