
みなさん、こんにちは。
情報ビジネス学科担当教員の前田です。
情報ビジネス学科は2年間で簿記、マネジメント実践、パソコンスキル、プレゼンテーション、ビジネスマナー、コンピュータ会計などを勉強します。事務、販売、営業などさまざまな職種に応用できるビジネススキルを学ぶ事ができます。
なんと今回で私のブログも20回目を迎えます。ブログ成人式です。
そんな今回は、シェア&コワーキングオフィスの運営をされている株式会社078様の協力をいただき、2月5日(月)にANAクラウンプラザホテルにて開催した、2017年度の情報ビジネス学科の成果発表会の様子をご報告したいと思います。
2年生の成果発表の様子
1年生4名による課題発表のあと、2年生による成果発表が行われました。
2年生は入学してから現在に至るまでの2年間の成長である「変化率」を堂々と発表することができていました。
取得した資格、学校や学外でのイベントのこと、グループワークやボランティアを通して自分を表現する力がついたことなど様々な学びを通して学生たち一人ひとりが自分の成長を実感することができていました。
懐かしい写真も登場してきて、私も思わず「そんなこともあったなぁ~」と学生たちが入学してからの2年間を思い出しながらも、彼らの成長に胸の熱くなる思いがありました。
~夢を叶えた私のストーリー①~ 出版社で編集の仕事がしたい!!
一人ひとり立派に成長した学生たちですが、今回特に大きな成長を遂げて自分の夢を実現した2人の学生をご紹介したいと思います。
一人目は情報ビジネス学科2年生の永野加奈さんです。
実は永野さんは情報ビジネス学科2年生の中で1番最初に内定を勝ち取った学生でもあります。またその内定までの道のりがとてもユニークです。
本来なら、「履歴書送付→筆記試験→面接試験→内定」というのが就職活動の基本的な流れですが、彼女の場合は全く違います。
永野さんは出版社で編集の仕事がしたいという夢をもって情報ビジネス学科に入学しました。そのため彼女はボランティア活動や外部イベントに積極的に参加して多くの企業と関わり、そこで知り合った企業の方から出版社を紹介してもらい内定につなげました。
その中で彼女が自分で考え自分で工夫して出した答えが「名刺」です。
実は彼女は学生でありながら、外部で知り合った企業の方に自分を売り込むために名刺を作成したんです。そして様々な場で名刺を配ることで人脈を広げそれを内定につなげました。ものすごいバイタリティだと感心します。
ちなみにその名刺にも永野さんなりの哲学が大いに繁栄されています。上に写っていますが、彼女の名刺は真っ黒で、特技のバスケットのボールが大きく載っています。
永野さん曰く、「白が基調の名刺は個性が無くアピール度が低い」そうです。私の名刺は白が基調なのでダメ出しを食らってしまいました。・・・というより神戸電子の教職員の名刺はみんな同じデザインなんですけどねぇ(笑)。
しかし、私は永野さんを否定する気はありません。「私はこう思います!!」と自分を主張できるのが彼女の強みです。 さらに彼女の努力は続きます。
永野さんは企業の方と係わるため社会人常識やビジネスマナーの勉強を懸命に取り組みました。実は彼女は勉強があまり得意ではありません。しかし、常識をもった企業の方と接するのに粗相があってはいけないと、秘書検定やビジネス能力検定などの勉強を通して社会人としての基礎を必死に磨きました。
持ち前の積極性に満足せず、苦手な勉強にも真摯に取り組み、大きく成長を遂げた永野さんの発表に外部講師としてお招きした企業の方々からも大きな拍手が送られました。
~夢を叶えた私のストーリー②~ 世界での活躍を夢見て!!
二人目は情報ビジネス学科2年生の許迪(キョ テキ)さんです。許さんは中国からの留学生です。大学を卒業後、どんな業界でも通用するビジネススキル学び、日本で就職したいという希望をもって情報ビジネス学科に入学しました。
許さんのすごい所は、日商簿記2級、ITパスポート、MOSマスター、秘書検定2級、3級ファイナンシャルプランニング技能士など2年間で20個もの資格を取得したことです。そこには彼女のものすごい努力があります。
日本語と中国語の言語の違いから、検定試験の難しい問題の言い回しが読み取れず苦労したこともあります。しかし、彼女は諦めませんでした。特に日商簿記2級では、日本語が難しく模擬試験を6回解いても1回しか合格点に届かない中、アルバイトが終わって帰宅し、夜10時から毎日3時間の猛勉強を長い期間続けました。その結果1度の受験で合格を掴み取ります。
また、今まで人の前で話すという経験があまり多くなく、日本語にまだ不安な点を本人自身が感じており(ちなみに私が許さんの日本語に不安な点を感じたことはありません)、私の担当する「ビジネスプレゼンテーション」の授業を一番の苦手としていました。
そのような状況でも、彼女は緊張せず自然に話せるよう、自宅で自分が発表する様子を映像に撮って何度も見直し少しずつ改善する工夫をしました。そして私が彼女を立派だと感心するのはその努力を人前で見せないところです。
アルバイトが遅く、勉強が深夜に及んだとしても彼女は必ず次の日に時間通りに学校に登校します。つまり出席率100%です(上で登場した永野さんも出席率100%)。私が彼女の疲れている素振りを見たことは1回もありません。
そんな許さんは不動産会社に内定が決まっています。そして彼女の就職先には国際事業部があって、日本だけではなくアジア圏にも進出しています。
「日本と世界の架け橋として頑張りたい」と抱負を語っていました。
心から応援したいと思います。
企業の方5名による講演
最後にお招きした企業の方々から講演をいただき終了となりました。企業の方からは職業観、人生観を踏まえながら、まさに今起こっている「社会変化」についてのお話があり、学生たちが今後の人生を歩んでいく上で有益となるお話がたくさんありました。
今回の成果発表会では2年生の成果を存分に発表できました。たくさんの資格を取得することの達成感とその取得までの苦労、人とコミュニケーションをとることの難しさや楽しさ、就職やボランティア、イベントなどの活動を通して経た経験など学生たちはこの2年間で大きく成長しました。
しかし、忘れてはいけないのがその裏にある学生たちの努力です。決して簡単にここまで来た訳ではありません。
既卒入学が就職に不利ではないかと悩んだ学生、勉強が苦手で資格が取れず悩んだ学生、コミュニケーションが苦手でグループワークやプレゼンテーションができないと悩んだ学生など最初は不安で不安で仕方なかった学生たちもたくさんいます。それを彼らは自分のペースで少しずつ克服してきました。その結果が大勢の人前で発表し拍手をいただけるような成果となりました。
私はそのような学生たちを心から誇りに思いますし、そのような頑張りをサポートできる教員でありたいと思います。
2年生たちは間もなく卒業を迎え社会へと出ていきます。情報ビジネス学科の2年間で学んだことを大いに活かして社会で大活躍して欲しいと思います。
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