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期末テストにチャレンジ!「機会費用」とは?

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期末テストにチャレンジ!「機会費用」とは?

みなさん、こんにちは。
情報ビジネス学科担当教員の前田です。

情報ビジネス学科は2年間で簿記、マネジメント実践、パソコンスキル、プレゼンテーション、ビジネスマナー、コンピュータ会計などを勉強します。事務、販売、営業などさまざまな職種に応用できるビジネススキルを学ぶ事ができます。

 

9月末で前期日程が終了し、10月に入り後期日程の授業が再開しました。

今回は、私が担当している「ビジネスコミュニケーション」の前期末の試験内容を紹介し、情報ビジネス学科の学生が普段どのような学習をしているのかを報告したいと思います。

「ビジネスコミュニケーション」の授業とは?

「ビジネスコミュニケーション」の授業内ではビジネス能力検定(ジョブパス)の資格取得を奨励しています。

ビジネス能力検定とは?

  • ビジネスとコミュニケーションの基本
  • 仕事に取り組む姿勢
  • ビジネス文書の書き方
  • データのつくり方・読み方
  • 会社数字の読み方
  • ビジネスの法律知識

など様々なことが学習できるので情報ビジネス学科の学生にとってはとても有用です。

image1

もちろん「ビジネスコミュニケーション」の授業内で資格取得のための対策授業をしています。

ですが、私は学生たちには資格取得だけでなく、しっかりとモノを考える力を身に付けて欲しいと思っています。

授業内では

  • 「なぜ、そう思うのか?」
  • 「どうしてその解答に至ったのか?」

という説明を学生たちに求めています。答えが合っていたらそれで良いという訳ではありません。

期末テストではそのような体系的にモノを考える力を問う問題を出しました。

期末テストにチャレンジ!

ビジネスコミュニケーション問題

上記の問題を50分で論述してもらいます。学生たちは今まで学んできた知識をフル活用して問題に解答していきます。

決まり切った解答はありません。
自分が出した解答に対してなぜその解答に至ったのかが明確であれば得点を与えますが、支離滅裂であったり、あまりにも論点がズレている場合は得点を与えないようにしました。

問題3だけは明確な答えが存在します。
財務分析をする際に必要となる知識を問う問題ですが、これは少し難しいですね。授業をしっかりと聴いていないと解答できません。

要は「授業中居眠りをせずに、しっかりと聞いていたかぁ~?」という気持ちがこの問題の裏には隠れています。このように授業を真面目に受けていないと解答できない問題を入れることで授業に真摯に取り組ませる工夫をしています。

問題1は「100円のコーラを1000円で売る方法(永井孝尚著・中経出版)」にヒントを得た問題です。
(企業の採算は確保されるものとする)という文言は、お弁当をものすごく高価にするという安直な解答を除くためのものです。

キャビアやフォアグラや伊勢海老などをいっぱい詰め込んだお弁当が2000円ならそれは安く感じますもんね。この解答はダメですよ~というために付け加えました。

問題4を一緒に考えてみよう

今回はすべてを解説することができませんので、問題4だけ一緒に考えてみたいと思います。

少しヒントを与えます。

機会費用問題

これで3択になりました。少し解答しやすくなったでしょうか?

「①400円の損」は400円で購入したもの(これを原価といいます)が割れてしまったので400円の損だと考えるものです。最もシンプルで分かりやすいですよね。

「②600円の損」は400円で買ってきたものが1000円で売れていた(これを売上という)という事実に重きを置いた解答です。つまり差額の600円が儲かっていたというわけです(これを利益という)。600円の儲け(利益)が失われたので600円の損と考えるわけです。

最後の「③1000円の損」は上2つの解答の合わせ技です。つまり両方とも失われたと考えます。

機会費用式

「①400円の損」も「②の600円の損」も「③1000円の損」も一通りは解答として納得してもらえると思います。

しかし情報ビジネス学科の学生なら「③1000円の損」と解答して欲しいのが教員としての本音です。

400円の瓶を割ってしまうことで実際に出費した400円は確実に損をしますが、売っていれば手に入ったであろう600円も、実際にお金を支出したわけではありませんが損したと捉えて欲しいと思います。

ちなみにこの600円の損が今回のテーマでもある「機会費用(チャンスロス)」という考え方です。
つまり、1瓶割ってしまうことで600円儲ける機会(チャンス)が失われた(ロス)と考えるんです。お金が出ていった損ではないので形として目に見える損ではありませんが、ビジネスの世界では普通に使われている考え方です。

目には見えない費用って存在するんです。

まさに今、機会費用は発生しています!

最後に、今このブログを読んでいる皆さんにも機会費用は発生しています。

今仮にこのブログを読むのに5分の時間を使ったとしましょう。5分間をブログを読むのに使ってしまったので、もうこの5分間は他のことに使えなくなってしまいましたよね?

「もっと5分間を他のことに使えば良かったぁ」と思ったとしたら、その気持ちが機会費用です。5分間でできていたであろう他のすべてのことができなくなってしまったわけです。

もう少し分かりやすく金額ベースにすると、もし時給(60分)900円でアルバイトをしていたとすると5分間は900円÷12=75円となります。つまり5分間は75円の価値があるというわけです。

このブログを読んでいる皆さんにとって、このブログの内容が75円以上の価値が無ければ5分間を使ってこのブログを読んだ皆さんは損をしたという事になります。

75円以上の価値を感じてもらてたら嬉しいです(笑)!
では、また。

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