
みなさん、こんにちは。情報ビジネス学科担当教員の前田です。
情報ビジネス学科は2年間で簿記、マネジメント実践、パソコンスキル、プレゼンテーション、ビジネスマナー、コンピュータ会計などを勉強します。事務、販売、営業などさまざまな職種に応用できるビジネススキルを学ぶ事ができます。
今回は10月29日(土)、30日(日)の2日間にわたって開催された学園祭の中で、からあげのブースを出店した情報ビジネス学科1年生の様子を紹介したいと思います。
神戸電子専門学校学園祭「神フェス2016」
テーマ:みんなで創るfestival
日付:10月29日(土)・30日(日)
時間:10:00〜16:30
場所:神戸電子専門学校 アクセス方法はこちら
公式サイトはコチラ
学園祭はビジネスの実践の場!
学生たちは学園祭当日の大儲け(?)を企み、事前の計画から準備まで一生懸命頑張りました。特に、情報ビジネス学科では「簿記」を学んでいるので、見込み客の予想を立て、そこから売上や材料費、経費の計算をするなど、授業で習っていることを実践する場としても今回のからあげブースの出店は学生たちにとって良い経験になったと思います。
「売上から売上原価を引いて売上総利益が出て、そこから販売に係った諸経費を引いて営業利益が出て・・・」覚えているかなぁ?
上の写真は学園祭前日の様子です。机の配置や機材の置き場、商品を並べるスペース、お会計をする場所などを念入りに確認しました。この日は翌日の大繁盛を夢見て帰路につきました。
そして、学園祭当日です。10時から販売開始となるので、下準備のため学生たちは9時前には登校しました。
えっ、ウソ!いきなり大問題発生!!
あれだけ準備は周到にしたつもりでしたが、実は、からあげを揚げる油の入った一斗缶を開けるカッターを準備し忘れていました。何処かに開封口があるか探しましたが全くありません。大失態も大失態です。油が無ければ何も始まらな商売で油がない状況です。からあげブースの学生全員顔面蒼白です。
時間だけが過ぎて行き、10時開店に間に合わないかもしれません。全員が「どうしよ~」の状況です。
しかし!!!
天はからあげブースの学生たちを見捨てませんでした。
たまたま、本当にたまたまですけれど、偶然となりのブースが缶切りを所有しておりお借りすることができました。あっぶないところでした。いきなり最大の難所が訪れましたが、無事一斗缶を開封することができフライヤーに油を注ぐことができました。一安心です。
いよいよ、からあげづくりの開始!
いよいよ、からあげづくりの開始です。
といっても、高温の油の中に冷凍のからあげを入れるだけなんですが、これが結構大変でした。思っていたよりも時間がかかり、一度に揚げることができる量も少なかったです。でも、全員で協力してからあげづくりを頑張りました。
さて、10時が過ぎて他のブースにはちらほらお客さんの姿が見えるようになってきました。しかし、からあげブースには全くお客さんが見えません。というのも、値段設定が失敗でした。
当初、
- からあげ5個入りを400円、3個入りを300円
という設定にしていましたが、高すぎたんですね。周りのブースと比べてみてもやっぱり高かったです。早々の段階で第2の失態です。
「からあげは定番だから、この値段でもみんな買ってくれるだろう」という思い上がりがありました。これは反省です。開始10分いきなりの値下げです(笑)。
次は
- 5個入りを300円、3個入りを200円
とそれぞれ100円ずつ値段を下げて、様子をうかがいました。そうすると、値下げの作戦が良かったのか、お客さんが少しずつ増えてきました。それが、あれよあれよという間に行列ができるまでになり、からあげづくりが間に合わない状況に。
大繁盛!大繁盛!
私も、試しに5個入り300円のからあげを食べてみました。すこし油っこかったですが、十分美味しかったです。特にカレースパイスや七味をかけて食べると味の変化を楽しめて良かったです。ボリュームも満点でした。
結果、学園祭2日間ともからあげブースは大盛況!
想定していたよりも売れ行きが良く、途中材料の追加購入に走らなくてはいけない状況でした。自分たちが作ったものが売れるというのは結構嬉しいものです。
「大変だけど嬉しい」
このような経験をこれからもしていけたらと思っています。正直、かなり儲かりました。金額はナイショです(笑)。
ご来店くださった方には感謝です。本当にありがとうございました。また、からあげブースの学生たちは2日間本当によく頑張っていました。お疲れ様でした。
「学生たちは行事と掃除で成長する」
私は、かねがね「学生たちは行事と掃除で成長する」と思っています。
もちろん通常の授業が大切なのは言うまでもありませんが、学園祭のように普段とは違う行事の時に周りの仲間と協力したり、自分に何ができるのかを考えたりしながら1つの目標に向かって頑張ることで学生たちは大きく成長できるものと考えています。
今回のからあげブースの出店にあたっても、学生たちは事前から計画や準備をしていました。学園祭の実行委員と出店にあたって調整を進めた学生やポスターやチラシを作った学生、フライヤーの手配、材料やその他の必要物の買い出しなど様々なことを役割を分担したり、みんなで販売計画を立てたりと様々な経験を通して成長できたと思います。
そして、実際はいろいろなトラブルが発生し、思った通りにはいかないことも経験しました。これらのことも1つの反省材料とし、さらに成長してもらいたいと思います。
率先して掃除や後片付けができるかは、とても重要。
また、最後に残っているのが後片付け、掃除です。最後までしっかりやってこその行事です。油汚れ等がありましたがしっかり掃除しました。
聴いた話ですが、高校野球で甲子園に出場するような強豪校では、キャプテンやエース、4番バッターといった主力選手が率先して掃除や用具の後片付けをするそうです。そうすると、その姿勢を他の選手が見習うという良い連鎖が生まれるそうです。
情報ビジネス学科の学生たちにも何事に関しても最後までけじめをつけられるよう成長して欲しいと思います。
さいごに
私は今回の学園祭を通して、人の成長に携われる教員という職業は幸せだなぁと感じました。私も空いている時間は学生たちに混ざってからあげづくりをしました。普段は見れない学生の顔や、様子を見られて嬉しかったです。
学園祭も終わり、情報ビジネス学科の1年生はこれから就職に向けて忙しくなってきます。私は情報ビジネス学科1年生の担任としてしっかりとサポートしていきたいと思います。
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