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【解説】平成29年度 春 基本情報技術者試験 【問1】

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【解説】平成29年度 春 基本情報技術者試験 【問1】

IT分野の担当教員の高橋です。

IT分野では、私たちの生活の身近なところで日々使われているコンピュータシステムやWebアプリケーションを設計し、開発する勉強を日々行っています。
卒業生はシステムエンジニアやWebエンジニアなどとして就職をしています。もちろん国家資格の取得にも力を入れているので、資格を取りたい人には最適な分野です。


過去の基本情報技術者試験の解説はこちら


平成29年度春期午後問1の解説

しばらく解説が止まっていましたが、再開したいと思います。まずは、平成29年度春期午後問1です。この問題の前半は、共通鍵方式と公開鍵方式の基本的な問題です。

設問1
共通鍵方式は、暗号化と復号化の両方で同じ鍵を使う方式です。次の図のイメージになります。

FE2017H0101

もし、第3者に鍵が知られてしまうと、復号化されてしまいます。問題では、暗号ファイルと共通鍵を別のメールで送ることにしていますが、その両方を盗聴されると、解読されることになります。正解はエです。

設問2
公開鍵方式では、暗号化に相手の公開鍵を、復号化にペアとなる秘密鍵を用います。秘密鍵は知られないようにしますが、公開鍵は一般に公開されています。次の図のイメージになります。

FE2017H0102

正しい公開鍵を取得しなければ、送信先がペアとなる秘密鍵を持たないので復号化できないだけでなく、偽の公開鍵作成した者が盗聴することにより復号化されてしまいます。正解はイです。

設問3
それぞれに必要となる費用をまとめると次のようになります。

  • VPNとファイルサーバを用いると、初期費用はVPN環境構築とファイルサーバー費用の100000円で固定です。運用費用はファイルサーバーの運用費用とVPN利用費用の1人当り月5000円なので、人数と12か月を掛けると求まります。
  • オンラインストレージサービスを用いると、初期費用は0円です。運用費用は1人当り月500円なので人数と12か月を掛けると求まります。ただし、機密度高のファイルを扱う協力会社とは使えません。
  • 暗号化機能付きメールソフトでは、初期費用としてメールソフト導入と研修に1人当り30000円必要で、人数を掛けると求まります。運用費用は0円です。

これらを表にすると次のようになります。各協力会社で最も低い金額を赤字にしています。

FE2017H0103

この表より、空欄bにはウ、cにはア、dにはオが入ります。

2017年(平成29年度)春期の解説

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